そんなとき、候補に挙げたいのが「ネット銀行」です。ネット銀行は、専用のATM・店舗を設けておらず、通常の銀行よりも人件費などの経費が少なく済むこともあり高い金利を提供することができます。
今回は、大切なお金を預ける先として、ネット銀行とゆうちょ銀行では、どのくらい利息に差があるのか確認してみましょう。
【2024年9月時点】ネット銀行とゆうちょ銀行、定期預金の利息を比較
2024年9月時点での定期預金の金利で、100万円預け入れした場合、1年間でどのくらい利息が付くのか計算してみましょう。●オリックス銀行
オリックス銀行は、東京都に本店を置くオリックス傘下の銀行です。主力商品は、インターネット専用定期預金「eダイレクト預金」、カードローン、投資用不動産ローンなどです。
オリックス銀行の定期預金は「eダイレクト預金」といい、すでに口座を持っている方と新規口座開設をする方で適用される金利が異なります。それぞれの利息は次のとおりです。
【すでに口座を持っている人】
eダイレクト預金の金利は「0.4%」です。
100万円を1年間預けた場合の利息は4000円(税引後3188円)となります。
【新規で口座を開設する人】
eダイレクト預金の金利は「0.7%」です。ただし新規口座開設の適用は、2024年9月2日から9月29日までが対象です。
100万円を1年間預けた場合の利息は7000円(税引後5578円)となります。
参照:オリックス銀行 | eダイレクト預金 (orixbank.co.jp)
●SBI新生銀行
SBI新生銀行は、実店舗もありますが、インターネットで銀行預金や住宅ローン、資産運用などさまざまな金融商品を提供しています。
SBI新生銀行の定期預金にはすでに口座を持っている人向けの「パワーダイレクト円定期預金(インターネット限定)」と、新規口座開設をする人向けの「スタートアップ円定期預金」があり、適用される金利が異なります。それぞれの利息は次のとおりです。
【すでに口座を持っている人】
パワーダイレクト円定期預金(インターネット限定)の金利は「0.250%」です。
100万円を1年間預けた場合の利息は2500円(税引後1993円)となります。
【新規で口座を開設する人】
スタートアップ円定期預金の金利は「0.65%」です。
100万円を1年間預けた場合の利息は6500円(税引後5180円)となります。スタートアップ円定期預金は、口座開設月を含む当初3カ月目の月末23時までが利用期限です。
参照:円預金の金利一覧 | SBI新生銀行(sbishinseibank.co.jp)
●SBJ銀行
SBJ銀行は、韓国の大手銀行である「新韓銀行」を中核とする 「新韓金融グループ」 の日本法人です。金融庁の許可を受けており、日本の法律に沿って運営されています。
SBJ銀行の定期預金は預入額100万円が上限の「ミリオくん」があります。ミリオくんの金利は「0.6%」です。1人1口座のみの開設となります。
100万円を1年間預けた場合の利息は6000円(税引後4782円)となります。
参照:金利一覧|個人のお客さま|SBJ銀行(sbjbank.co.jp)
●ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行の定期預金は「定期貯金」と言います。ゆうちょ銀行は9月2日から、定期貯金の1カ月~2年ものの金利を0.025%から0.125%へと、5倍も引き上げました。
100万円をゆうちょ銀行の定期貯金に1年間預けた場合の利息は1250円(税引後997円)となります。
参照:金利一覧-ゆうちょ銀行(japanpost.jp)
ネット銀行とゆうちょ銀行を比較すると、受取利息額に最大5.6倍もの差?
ネット銀行とゆうちょ銀行、定期預金の利息を比べてみたところ、預け入れる商品によっては、受取額に最大5.6倍もの差があることがわかります。現在、ゆうちょ銀行やメガバンクなどを主に利用している方のうち、1年間は他の銀行にお金を預けておいても大丈夫という方は、ネット銀行の定期預金の利用を検討してみるのが良いでしょう。