貯蓄

株主優待銘柄を買うときに注意したいこと

筆者は株を15年やっているのですが、株主優待には「思わぬ落とし穴」もあります。株主優待を受け取るつもりが受け取れなかった、株主優待を受け取れたけれども株価が下がった、株価は下がらなかったけれど何年も停滞した、ということも有り得るからです。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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先日、パパ友さんとランチに出かけたとき、流れで株式投資の話題になりました。2024年から新しいNISAが始まったこともあり、昔と比べて株式投資が身近になった気がします。

そのパパ友さんはディズニーランドの株主優待が気になっていたそうです。家族みんなが喜びそうな優待ですし、筆者にも娘がいるしディズニーが大好きなので「うんうん、気になるよね」と共感してしまいました。

一方、筆者は株式投資を15年やっているのですが、株主優待には「思わぬ落とし穴」もあります。株主優待を受け取るつもりが受け取れなかった、とか、株主優待を受け取れたけれども株価が下がってしまった、とか、株価は下がらなかったけれど何年も停滞してしまった、ということも有り得るからです。

そこで本記事では、「株主優待銘柄を買うときに注意したいこと」をまとめました。

ずばり要点をまとめると、以下の5点に気をつけると良いでしょう。
  • その優待銘柄の未来は明るいか?
  • どれくらいの期間、株を持つ必要があるか?
  • 欲しい優待を受け取るのに何株必要か?
  • いつまでに株を買う必要があるか?
  • 受け取れるリターン(株主優待)に対して、リスクは大きくないか?

その優待銘柄の未来は明るいか?

優待銘柄を買う以前に、その会社が「どんなお客さまに、どんな商品(サービス)を提供しているのか?」をしっかり調べるようにしましょう。

業績が悪くなると株価が下がったり、最悪の場合には上場廃止になることもあります。成長が期待できない企業では、株主優待や配当が減ったり無くなったりするリスクも高まります。

「競争環境が厳しくなっている」「すでに業績が悪くなり始めている」「経営陣に傲慢な態度がうかがえる」といった点があれば危険サインです。

欲しい優待を受け取るのに何株必要か?

株主優待をもらうために必要な株数と株価を掛け合わせて、最低限必要な投資額を確認しましょう。多くの企業は100株以上の保有が条件ですが、200株やそれ以上が必要な場合もあります。

なお株主優待は配当と違って、保有株数が増えても優待が比例して増えるとは限りません。株を買い過ぎるとお得感が薄れることも多いです。だから筆者は、優待利回りを最大化するために「狙っている株主優待を受け取るのに最低限必要な購入株数」だけ買って、買い過ぎないようにしています。

どれくらいの期間、株を持つ必要があるか?

最近は、株を長く持っている人向けの株主優待が増えています。例えば、1年以上や3年以上持っていることが条件の場合があります。優待を受け取れるつもりだったのに「あ!長期保有じゃないと受け取れなかったのか!」と後から気付くと損した気分になるので、パターンもありますから、そうならないようにチェックしておきましょう。

いつまでに株を買う必要があるか?

株主優待をもらうには、権利付き最終日までに購入する必要があります。ただし、権利確定直前には株価が高くなることも多いです。筆者が調べた限り、権利付き最終日の1~2カ月くらい前に買うようにするとうまくいくことが多かったです。

受け取れるリターン(株主優待)に対して、リスクは大きくないか?

成長性のある会社と分かっても、株価が高過ぎると、受け取れる株主優待以上に、株価が下がってしまうリスクがあります。日本株は予想PERが低く、配当利回りが高い株のほうが株価が上がりやすい傾向があります。

筆者も株主優待銘柄を持っていますが、配当利回りが4%以上あって、プラスアルファで株主優待も受け取れる会社に注目しています。

まとめ

改めて要点をまとめると、株主優待銘柄を買うときに大事なのは以下のことです。
  • その優待銘柄の未来は明るいか?
  • どれくらいの期間、株を持つ必要があるか?
  • 欲しい優待を受け取るのに何株必要か?
  • いつまでに株を買う必要があるか?
  • 受け取れるリターン(株主優待)に対して、リスクは大きくないか?
株主優待には「思わぬ落とし穴」もあります。落とし穴にはまらないためにも、これらの点に注意しながら、手堅く投資したいですね。
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