Q. 老後に優待投資するなら、どんな銘柄を買えばいい？
「65歳以降に購入すると良い株主優待銘柄はありますか？」（リンク1960さん）A. 「優待銘柄選びに年齢は、あまり関係ないと思います」（桐谷さん）
私も年齢は70代になりますが、どのような優待銘柄を買うかは年齢に関係ないと思いますね。もし、優待をもらって自分が使わなければ、人にあげてもいいわけです。先日、こんなことがありました。私はアパレル企業のバロックジャパンリミテッド＜3548＞の株を持っているのですが、優待券の有効期限が5月と11月なんです。ところが、期限が切れる直前の5月30日に使っていないことに気づきました。そこで、友達にLINEで「優待券があるけど使う？」と聞いてみたところ、「使います」と返事があったので、あげることにしました。
同社の優待券は、削ると番号が出てきます。その番号を打ち込むと、通販の送料が無料になります。友達は1980円の真珠のピアスを買いたいというので、優待券に記された番号を写真に取って送りました。最終日直前でしたが無事に優待券を使って買い物ができ、商品は数日後に届いたようです。
また先日、地方で講演があったので、実家に寄ってお墓参りをしてきました。そのとき、妹が保有している会社の優待券をいくつかくれたのです。例えば、羽田空港でしか使えない優待券や、東京のレストランで使える食事券、妹と甥っ子が使わないゲームセンターの優待券などです。
一方、私はミスタードーナツなどを展開しているダスキン＜4665＞の株主ですが、糖尿病なのでドーナツはあまり食べられません。ダスキンの優待券はモスバーガーでも使えますので、ハンバーガー好きの妹にあげました。
私は妹に使わない優待券をあげて、妹から東京で使える優待券をもらうといったように、兄妹で優待券を交換しています。もちろん友達同士でも、こうやって交換し合うことができますよね。ですから、年齢に関係なく、気に入った優待銘柄に投資すればいいと思いますよ。
＜編集部より＞
株主優待券の譲渡（有償譲渡を含む）について、法律上明確に禁止されているわけではありませんが、企業によっては、株主本人以外の使用を認めない場合や、有償譲渡を禁止している場合があります。優待券をご利用の際は、各企業の利用規約を十分にご確認ください。
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教えてくれたのは……桐谷広人さん
将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』（日経BPマーケティング）、『ダイヤモンドZAi（ザイ）』（ダイヤモンド社）で連載中。
※紹介している内容は、2024年8月1日に収録した動画から、一部抜粋して編集したものになります。
