Q:1954年3月生まれです。今後、株式投資の利益が出た場合、年金額は減額されてしまうのでしょうか?
「1954年3月生まれです。70歳以降の現在も同じ会社に勤務しており、65歳から年金も受給しています。月額46万円以内に収まっていますが、今後、株式投資の利益が出た場合、年金額は減額されてしまうのでしょうか? どの程度まで利益があっても大丈夫なのでしょうか? ご回答、よろしくお願いいたします」(ふくちゃん/70歳/女性)株式投資の利益は年金カットの対象ですか?
A:株式投資の利益が出ても年金は減額されません
60歳以降も厚生年金に加入しながら働き、さらに年金を受給する場合は「在職老齢年金制度」により、老齢厚生年金の一部または全部が支給停止されることがあります。厚生年金保険に加入しながら働いている人は70歳に到達すると、厚生年金から外れます。平成19年4月以降に70歳に達し、70歳以降も厚生年金適用事業所に勤務されている場合は、厚生年金保険の被保険者ではありませんが、在職老齢厚生年金制度による支給停止が行われます。
年金がカットされる収入とは、「月給+ボーナスの12分の1+老齢厚生年金(報酬比例部分)の月額を足した金額」が50万円(令和6年度)を超えた場合です。この在職老齢年金制度で支給停止になるかどうかの計算に、株式投資の利益は含まれません。
ちなみに、株式投資の利益だけではなく、自営業での収入や、個人年金保険の満期金、不動産収入等で得た収入についても、「在職老齢年金制度」を計算する際には含まれません。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)