貯金をしても使ってしまう人は、どうしたらいい?
確定拠出年金(iDeCo)とは?
確定拠出年金(iDeCo)は、将来のためにお金を貯める仕組みです。毎月少しずつお金を預けて、60歳になるまで引き出せないので、「貯まったお金を使ってしまう」ことがありません。貯めたお金は、ただ預金としてとっておくだけでなく、運用して増やすこともできます。筆者は、以下の4つの観点から「iDeCo、良いよなー」と考えています。
●税金を繰り延べられる
iDeCoにお金を預けると、その分だけ税金が安くなります。例えば、所得税・住民税で20%の税金を収めている人は、毎月2万円を預けると、毎月4000円の税金の繰り延べ効果があります。お金を貯めるだけで、税金の支払いも繰り延べられます。
●使えないから貯められる
iDeCoに預けたお金は原則60歳まで引き出せません。だから、「貯まったお金を使ってしまう」ということがありません。筆者も若い頃に100万円ほど貯めて、それをすべて使ってスッカラカンになったことがありますが、iDeCoならそれがありません。
●運用で増えても税金を繰り延べられる
iDeCoの口座では資産運用もできます。普通の預金や投資では、増えたお金に20%くらいの税金がかかりますが、iDeCoではお金が増えても課税が繰り延べられます。だから、普通に運用するよりも利回りがアップすると期待できます。
●貯金が「当たり前」になる
iDeCoの口座は、いちど開設すると自動で口座からお金が引き落としされます。給料から税金が天引きされるように、口座から自動で貯蓄用口座に引き落とされるので「貯めるのが当たり前」になります。筆者もはじめたばかりの頃は預金が減って貧乏に感じましたが、何カ月かすると慣れてきて、「節約してお金を貯めるのが当たり前」になりました。
iDeCoを始めるステップ
筆者は2017年にiDeCoを知り、「節税しながら貯金できるなんてお得じゃないか!」ということで積立貯金をはじめました。もう7年も続けていますが、みるみる貯金が増えて100万円を超えました。iDeCoを始める流れは以下の通りです:
●口座を開く
iDeCoを始めるには、まず銀行や証券会社でiDeCoの口座を作ります。ちょっと時間がかかるので、早めに手続きをしましょう。筆者はSBI証券でiDeCoの口座を開設しました。
●毎月の預ける金額を決める
自分のお小遣いから無理なく預けられる金額を決めます。月5000円から始められるので、少しずつでも大丈夫です。あまり無理をしすぎず、続けられるペースで貯金をすると良いでしょう。
●お金の運用先を選ぶ
預けたお金をどうやって増やすかを選びます。安全にいきたいなら定期預金、ちょっとリスクを取ってみたいなら株式投資信託などを選べます。さいきんは物価が上がって現金の価値が目減りしていますから、筆者は蓄えた資産はすべて日本株の株式投資信託で運用しています。