ミニマリズムとは?
ミニマリズムとは、必要最低限の物だけを持ち、シンプルに生活することです。物を減らすことで、心の平和や本当の幸せを見つけることができるという考え方です。事実として、ミニマリズムを実践する人は金銭的にも豊かになりやすく、幸福感が高まる可能性が研究からも分かっています(1)。ミニマリズムの利点は以下の2つが挙げられます。
●お金を節約できる
ミニマリズムを実践する人は、必要な物だけを買うので、無駄なお金を使いません。例えば、まわりに流されて流行りのゲームや服をたくさん買う代わりに、本当に必要な物だけを買います。これによって、お金が節約でき、将来のために貯金することができます。
●心が落ち着く
物が少ないと、部屋がすっきりして心も落ち着きます。たくさんの物に囲まれていると、片付けるのが大変でストレスになりますが、ミニマリズムならその心配が減ります。
物で溢れた暮らしの悪影響
ミニマリズムとは対照的に、物で溢れた生活を送ると生活の満足感が下がり、借金もしやすいと知られています(1)。ほかにも、以下のようなデメリットが考えられます。●生産性の低下
散らかった部屋では、注意が散漫になり、生産性が落ちることがあります。視界に入る物が多いと、それだけで集中力が削がれてしまいます。特にテレワーク中は、整理整頓された環境を作ることが重要です。
●生活満足度の低下
不要な物を捨てることを先送りすると、生活の質が低下し、一日を無駄に過ごしてしまうことが多くなります(2)。物が増えるほど「片付けしないといけないなあ、面倒だなあ」と悩むことも増えますので、必要以上に家に物を溜め込まないことが大切です。
まとめ
必要な物だけを持ち、シンプルに生活することには、幸福感を高める効果も確認されています。お金持ちと言えば「たくさん豪華な物を持っている」イメージがありますが、現実ではお金を使うとなくなってしまうわけで、むしろミニマリストとなるほうがお金持ちになりやすいです。
日本は昔から質素な暮らしを美徳としています。物欲にまみれて苦労を増やすくらいなら、物欲を捨てたほうが結果的にはお金持ちにもなりやすいし、借金で首が回らなくなることもありません。「質素倹約」は手堅く幸せをつかむ良い作戦のようです。
参考
- Malik, F., & Ishaq, M. I. (2023). Impact of minimalist practices on consumer happiness and financial well-being. Quaid-i-Azam School of Management Sciences, Quaid-i-Azam University Islamabad, Pakistan.
- Ferrari, J.R., Roster, C.A. (2018). Delaying Disposing: Examining the Relationship between Procrastination and Clutter across Generations. Curr Psychol, 37, 426–431.