負けない投資家になるためには
筆者は18歳の頃に株式投資をはじめ、もう15年が経ちます。投資に失敗はつきもので、これだけ投資をつづけていてもまだ失敗ばかりです。
大事なのは「失敗しないこと」ではなく「失敗から学び、次に活かすこと」です。そこで本記事では、筆者含め個人投資家が「間違えやすい」3つの失敗要因をご紹介します。
理解できないものへの投資
1つ目の失敗要因は「理解できないものへの投資」です。投資をする際、自分がよく理解していない企業や業界に資金を投入することは危険です。特に「有名人の株を真似して買う」とか「知り合いに教えてもらった株を買う」とか、周りにそそのかされやすい人は気をつけましょう。
誰かの真似をしたり、参考にしたりすること自体に問題はありません。問題は「理解しないで買う」ことです。なんとなく魅力的に見える株でも、ビジネスモデルや収益構造、リスク要因を理解していないと、思わぬ損失を被ってしまうからです。「分からないけど儲かった」のは運が良いだけで、ギャンブルと変わりありません。宝くじを買うよりはマシかもしれませんが、とてもリスキーです。
借金やレバレッジの使い過ぎ
2つ目の失敗要因は「借金やレバレッジの使い過ぎ」です。借金やレバレッジを使うと、少ない資金で大きな取引ができるようになります。しかしその反面、リスクも増えます。信用取引で大きく損をすると、証拠金が足りなくなって「追証(おいしょう)」にかかってしまう恐れがあります。こうなると有り金の大半を吹き飛ばしかねません。
数学者ジョン・ケリーが編み出した公式によれば、投資やギャンブルで「儲けを最大化」するためには、リスクを取りすぎてはいけません。リスクを取れば取っただけ儲かるのが早くなりそうなものですが、実はそうではなく、リスクを取れば取っただけドカンと利益が吹き飛んでしまうため、かえって利回りが減ってしまうのです。
適切なリスクテイクには「ほどほどのライン」というのがありますから、そのラインを見極めましょう。
「大馬鹿理論」を頼る
3つ目の失敗要因は「大馬鹿理論を頼る」ことです。「大馬鹿理論」(Greater Fool Theory)とは、いわゆるバブルでよく起きる投機で、自分よりもさらに高値で買ってくれる「より大きな馬鹿」がいると信じて投資することを指します。
もちろん大馬鹿理論は不健全で、うまくいきません。バブルが崩壊すると損する可能性が高いので、割高な株は買わないようにしましょう。
まとめ
まとめると、投資で失敗しないためには、理解できないものへの投資を避け、過度な借金やレバレッジを使わず、実質的な価値に基づいた投資を行うことが大切です。筆者の経験上、これらの3つは、「気をつけていても間違えてしまうこと」が多いです。大きな投資判断をするときには、これらに当てはまらないか、念入りに自問自答して、ミスを防ぎたいですね。