親の介護に向けた事前準備って?
Q:50代後半です。介護に備えるにはどんな準備がありますか?
「50代後半です。将来、親に介護が必要になったことを考えると不安です。事前準備はどんなことをしたらよいですか?」(女性・一人暮らし)A:高齢の親を見守り支えるためには3つの事前準備をしておこう
親の介護に向けた事前準備には以下の3つが挙げられます。●親の介護に向けた事前準備1:介護サービスの情報収集と連絡先の把握
介護保険制度の要介護認定を受ける場合、本人か家族が申請して要介護認定を受けることから始まります。窓口となるのは主に住所地を管轄する地域包括支援センターです。
なお、地域包括支援センターでは、要介護認定を申請する前の段階でも、介護に関する相談ができます。時間があるときに訪問して、利用できる介護サービス、その利用方法などを聞いておくとよいでしょう。これにより、緊急時や介護が必要になった際に迅速に対応できる準備が整います。
●親の介護に向けた事前準備2:高齢者に合わせた住環境の整備
親が高齢になり、要介護状態になったら住む家のバリアフリー化を検討しましょう。段差を解消したり手すりを設置したりすれば、転倒による事故を防ぐことができます。また、トイレや浴室の間口を広げたり、引き戸にしたりなどの改修を行えば介助が楽になります。
このような住宅改修には、介護保険の住宅改修費の助成制度が利用できる場合があります。実際のリフォーム費用、金額にして最大18万円の補助金が支給されます。申請先であるお住まいの市区町村窓口に確認しておくと、いざというときスムーズに手続きができます。
●親の介護に向けた事前準備3:親が持つ「お金」の確認
親の介護が必要になったときにかかるお金は、親の貯蓄と年金の範囲で賄うことが理想です。なかなか聞きにくいことかもしれませんが、年金額、貯蓄額をしっかり確認しておきましょう。
また、病気で入院したときのために、加入している民間の医療保険があれば、契約書の保管場所、契約内容なども知っておけば安心です。
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