そんな老後不安を抱えている方の疑問に、専門家が回答します。今回は、老後の時間を持て余している人が、自分に合うコミュニティーの探し方についてです。
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Q:60代後半の女性(独身)。友人・知人が少なく「孤独」「寂しい」と感じながら過ごしています。人とつながるにはどうしたらいいですか?
「60代後半女性(独身)。両親は、地方に姉夫婦と住んでいます。私は、今まで仕事だけを生きがいにしてきたので、仕事をやめた今はやることがありません。これから人付き合いをしたいと思っていますが、お金をそこまでかけずに、人とつながるにはどうしたらよいですか?」(匿名希望)A:自分に合うコミュニティーを探しましょう。その前に、自分の興味・関心、趣味、価値観を知ることが大切です
コミュニティーとは、共通の趣味や関心を持つ人々が集まり、交流や活動を通じてつながりを深める場のことをいいます。老後の生活を豊かで楽しいものにするには、人とのつながりが欠かせません。人とつながるには、自分にとって興味・関心がある、趣味が一致する、価値観が合うなどであれば満足度が高くなります。まずは、どんなコミュニティーがあるかみてみましょう。コミュニティーにはさまざまなものがあり、その中でもシニアが楽しめそうなものは以下のものがあります。また公的施設などで行われている活動は、お金もさほどかからないものも多くあります。
・趣味・教養コミュニティー:読書クラブ、手芸・工芸クラブ、ガーデニングクラブ
・スポーツ・フィットネスコミュニティー:ウオーキンググループ、ヨガ・太極拳・ラジオ体操会
・ボランティア・社会貢献コミュニティー:地域の清掃活動、育児支援、高齢者支援、保護猫活動
・文化・エンターテインメントコミュニティー:映画鑑賞クラブ、音楽・合唱クラブ
このように、シニアの方々が楽しめるコミュニティーは多岐にわたります。その中から、自分の興味・関心、趣味、価値観に合ったコミュニティーを探しましょう。
そのためには、自分の興味・関心、趣味、価値観を知る必要があります。今までにあんまり考えたことがないなら、日記やジャーナルをつけてみたり、お試しでさまざまな活動に参加してみたりするとよいでしょう。
日ごろどんなモノ・コトに関心があるのか、心地良いと感じるのはどんなときなのかなどといった自分の感情や反応をよく観察し、記録することで理解が深まります。
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