今回はアフタヌーン・ティーと船内見学の機会をいただきました。歴史ある英国のラグジュアリー・クルーズ会社、キュナードが運航する「クイーン・エリザベス」。その優雅な船内の模様をお届けします。次に日本発着クルーズを実施するのは2025年春。すでに予約も受付中です。
<目次>
東京国際クルーズターミナルに停泊。女王の名前にふさわしい優雅な外観
今回イベントが行われたのは、2020年にオープンした東京国際クルーズターミナル。ターミナルには展望デッキがあり、船を間近に眺めることができます。晴天の中、船体とウォーターフロントの景観がマッチし素晴らしい眺め!さて気持ちが高まったところで船内へとすすみましょう。
歴史を継承する優雅でクラシカルな空間
中に入ると、目に入るのがグランド・ロビー。グランド・ロビーは船の世界観が集約された、ここを見れば船のこだわりが感じられる場所でもあります。クイーン・エリザベスのロビーは、3層吹き抜けの解放感ある空間に絨毯や手すりの木目が美しい「らせん階段」。正面には寄せ木細工で作られた船体のアートがあるなど、重厚でクラシカルな雰囲気。女王の名前を船名にもつだけあり格式の高さが感じられます。 船内一番の写真スポットでもあり、ガラ・イブニング(フォーマル)の際には、タキシードやロングドレスで正装をした紳士・淑女が集うとか。クルーズ全盛期、貴族の社交場だった船の雰囲気を感じられそうです。
ライブラリーは絵になる空間。吹き抜けで書籍も充実
ロビーから階段を上り、デッキ2へ向かうとあるのがライブラリー。ライブラリーがある船は多いのですが、「静かに過ごす空間」という位置づけが強く、書籍はさほど充実していないケースが多い印象があります。クイーン・エリザベスは、らせん階段でつながった2層がライブラリーとなっており、規模も大きく調度品も含めて絵になる素敵な空間。 そして戸棚には本がぎっしり! 英語の本が多いですが、乗船した方が置いていかれる風習もあるとのことで、日本語の書籍も200冊以上あり、ベストセラーのタイトルも並びます。パーティーやショーなどで優雅なひととき
中央にダンスフロアがある「クイーンズ・ルーム」は、高い天井に豪華なシャンデリアと華やかな空間。アクティビティが行われたり、毎晩パーティが開かれたり。午後にはアフタヌーン・ティーの会場となります。 ちなみにクイーン・エリザベスでは、それぞれのガラ・イブニングにテーマがあります。「マスカレード(仮面舞踏会)」がテーマの日は、仮面をつけた乗客が生演奏にあわせて踊り、クイーンズ・ルームはひときわ賑わうそう。そしてショーが開かれる「ロイヤル・コート・シアター」。ダンスやミュージカル、マジックなどの演目が楽しめるそう。
船内にはエリザベス女王の肖像画や、乗船された際のゆかりの品の展示コーナーもあり、特別感があります。
潮風に吹かれながらデッキで大海原を堪能
屋内施設に特徴があるクイーン・エリザベスですが、もちろんデッキにはプールがあり、大海原を見ながら開放的な時間も過ごせます。毎日午後3時半に提供される「アフタヌーン・ティー」の中身とは?
今回は特別にアフタヌーン・ティーを体験。通常は先に紹介した「クイーンズ・ルーム」で、生演奏を聴きながら、スタッフのトレーに並ぶセイボリーやスイーツから好きなものをいただくスタイルです。他船でもアフタヌーン・ティーはありますが、毎日開催というのは初めて。さすが英国船!
今回の会場は通常と異なり(ステーキハウスアット・ザ・ベランダ)、提供方法も特別にスタンド方式でした。やはりおすすめはクロテッドクリームでいただくスコーン! アフタヌーン・ティーの本場イギリスの船ということで、絶品です。
実は乗船しやすいクイーン・エリザベス。今狙うなら2025年春
今回は客室やメインレストランの見学はかないませんでしたが、船内はどこもアールデコを基調とした、伝統的でクラシックな雰囲気。大人のクルーズによさそうです。 9万900トンと、ラグジュアリー船としては船の規模が大きいのが特徴のクイーン・エリザベス。客室のカテゴリーも、窓はないですがリーズナブルな内側客室、ひとりでも割増料金のかからないシングルルームなど、ラグジュアリー船の中では手頃な価格から乗ることができます。公式サイトからの予約をはじめ、多くの旅行会社がツアーを組んで販売をしており、日本語をサポートするスタッフも乗船。クルーズ初心者でもなにかと安心です。 2024年の日本発着クルーズはすでに終え、夏のアラスカへと旅立ちました。次に日本にやってくるのは2025年春。横浜発着で日本発着クルーズを実施。現在予約を受付中です(2026年は北米に通年配船となり日本発着クルーズはありません)。2024年4月からはキュナードの公式サイトから日本語で予約ができるようになりました。それを記念して、6月17日(月)15時59分予約分まで、最大25%オフになるプロモーションも実施中です。 キュナードは、クイーン・エリザベスのほか、クイーン・メリー2、クイーン・ヴィクトリア、そして2024年5月にデビューしたクイーン・アンの4隻の船を有し、世界各国で運航中。
荷物は船内に置いたまま、さまざまな場所を訪れることができるクルーズは、実は海外旅行こそ便利。まずは日本でクルーズデビュー、その後はぜひ海外クルーズも視野に入れるといいですよ。
■キュナード公式ページ