実は違う「ポン酢」と「ポン酢醤油」
一般的にポン酢と言いがちですが、実は「ポン酢」と「ポン酢醤油」は別のものです。多くの人がポン酢と呼んでいるものは、お酢と柑橘系の果汁に醤油などを加えた「ポン酢醤油」で、見た目が黒いものです。一方、「ポン酢」はお酢に柑橘系の果汁を加えたもので、色は黒くありません。「おいしいから冷蔵庫にいつもあるけれど使い切れない」という家庭も多いポン酢醤油。しかし、出汁が入っているので実はいろいろな料理に使える便利調味料なのです。今回は、ポン酢醤油で味が決まる料理をご紹介します。
なお、ポン酢醤油は製品によって味が違い、出汁が効いているもの、甘みが強いものなど幅が広いです。そのため、今回ご紹介するポン酢醤油を使った料理は、細かいレシピは書かずに料理例としてご紹介します。ご自分の家にあるポン酢醤油の味をみながら調整してください。
鶏の手羽元や豚の角煮に使えるポン酢醤油
ミツカンのテレビCMでも放送されている「味ぽん」を使った、鶏の手羽元のさっぱり煮です。味ぽんと水を1対1の分量にして、中火で15分ほど煮込むだけという簡単なレシピです。また、ポン酢醤油は豚の角煮にもおすすめ。カットした豚バラブロック肉をさっと茹でこぼし、余分な脂を取り除きます。その後にポン酢醤油カップ1、水カップ1、砂糖大さじ2程度の分量で、15分から20分中火で煮込むと、とろとろ柔らかな角煮が完成します。
ポン酢醤油を使ったドレッシング
ポン酢醤油をサラダ用のドレッシングにするのもおすすめです。割合は、サラダ油(またはオリーブオイル)3に対してポン酢醤油2の割合が比較的安定しています。ポン酢醤油の味によって量は調整してください。ポン酢醤油に塩分が含まれているので、塩は不要です。お好みで胡椒を加えてもおいしくいただけます。ポン酢醤油に砂糖を加えて酢の物に
酢の物を作るのにもポン酢醤油はおすすめです。一般的な酢だけで作るよりも味に深みがでます。基本の分量は、ポン酢醤油大さじ2に対して砂糖小さじ1~2。まろやかな酢の物が完成します。魚介系パスタの味付けにも使えるポン酢醤油
「パスタにポン酢醤油?!」と思われるかもしれませんが、意外や意外、さっぱりしたパスタができるのです。特にシーフード系のパスタにおすすめ。麺が茹で上がったら、1人前に対してバター5グラム程度とポン酢醤油小さじ2ほどをあえるのが基本の分量です。多少酸っぱくてもよければ、ポン酢醤油を多めに入れるのもおすすめ。今までとは違ったパスタの世界を楽しめます。ポン酢醤油にケチャップを加えて酢豚に
何かと調味料が必要なイメージがある酢豚ですが、ポン酢醤油を使うと簡単に作れます。基本の味は水、ポン酢醤油、ケチャップが1対1対1。ポン酢醤油の味によっては、少し砂糖を加えるのもおすすめです。最後に水溶き片栗粉でとろみをつければ完成。ポン酢醤油でできる台湾風豆乳スープ
台湾の朝食で食べられることが多い豆乳スープも、ポン酢醤油を使うと簡単にできます。基本は温めた豆乳カップ1にポン酢醤油大さじ1を加えてかき混ぜるだけ。豆乳を温めるときに豆腐を入れておくのもおすすめです。干しエビや、小さく切った薄揚げをトースターやフライパンで焼色つけたものをトッピングすると本場の味に近づきます。今回はポン酢醤油を使ってできる料理の例をご紹介しました。ポン酢醤油を使い切れなくて悩んでいる人は、ぜひお試しください。