知っている人だからこそ、「保険に加入しなければならなくなるのでは……」や「断ったら、相手を不愉快にさせるのでは……」と心配になるかもしれません。今回は、外資系保険会社の営業スタイルについて解説し、相手を不快にさせない断り方を3つご紹介します。
日系企業においても少なからず勧誘はあるものですが、筆者は以前外資系企業に勤めていたこともありますので、すこしだけ内情を踏まえて説明します。
外資系保険会社の営業スタイルを知っておこう!
外資系保険会社の営業は、成果で報酬が決まります。自分でノルマを設け、管理できる人が成功します。そのため、営業担当者は積極的に顧客にアプローチし、契約を獲得のための努力を重ねます。外資系保険会社の営業スタイルには以下の3つの要素が含まれます。●多くの人に積極的にアプローチをする目的
外資系保険会社の営業は、ノルマ達成のための「契約」に直結するか否かにかかわらずとにかく顧客と会う機会を増やすことが重視されます。というのは、身近な知人や友人にアプローチをして信頼を得、さらにその知人、友人、家族などにも信頼の輪を広げることができれば、永続的な顧客獲得につながるからです。
●顧客アプローチの特徴
外資保険会社特有の顧客へのアプローチには「とにかく顧客と接点を持つ(契約に結び付くか否かには関係なく)」以外に、以下の特徴があります。
・外貨建て商品が多くあるため、説明が難しいこともあり、慎重な説明を必要とします。その結果、必然的にプレゼンテーションスキルが高くなります。
・外貨建てで難しい商品が多いため、すぐに契約に結び付かない場合が多くあります。そのため、見込先として気長にフォローアップすることを織り込んでいます。相手のタイミングを見計らうため、うるさくない頻度で再提案を試みることが多いです。
資系保険会社の営業担当者から保険を提案されたとき、相手を不快にさせない断り方3つ
もし、外資系保険会社の営業担当者から保険を提案された場合、以下の2つの相手を不快にさせない断り方を心がけましょう。●相手を不快にさせない断り方1:正直に自分の状況を伝える
すでに保険に加入しており、その保険に満足しているのであれば「今加入している保険で満足している。新たに加入する予定はない」と正直に伝えましょう。この方法は、相手に無理な期待を持たせないため、関係を良好に保ちながら断ることができます。
●相手を不快にさせない断り方2:将来的な可能性を示す
保険に加入していない人で、すぐに加入する意思がない場合は「保険の必要性を感じていない。将来的に加入することがあれば、そのときに相談させてください」と言うとよいでしょう。
この場合わざわざ「保険に加入していない」と言うよりも「他の保険に加入している」と言った方がよいのでは?と思うかもしれません。
しかしその場合、営業担当者から「どんな保険をお持ちですか?」などの質問されることもあります。入っていない保険に入っているふりをして返事していると、相手に嘘をついているという罪悪感が沸き上がってくるものです。相手を不快にさせないためとはいえ、下手に嘘をつくのは自分にとって得策ではありません。
余計な気遣いをするよりも、将来的な可能性を示し、営業担当者に希望を持たせつつ断る方がすっきりするでしょう。