島田佳奈の恋愛コラム

デキる女ほど「ダメ男製造機」になりがち……“後天性ダメ男”を頼れる男に更生させる方法とは?

付き合う恋人すべてがダメ男化してしまうとすれば、原因はあなたにあります。いい女ほどダメ男を製造する──それは、ある角度から見れば正解です。ダメ男を製造してしまうのはなぜか、根本原因を探ってみましょう。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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ダメ男製造機の特徴とは?脱却するにはどうすべき?

ダメ男製造機の特徴とは?脱却するにはどうすべき?

付き合う恋人すべてがダメ男化してしまうとすれば、原因はあなたにあります。いい女ほどダメ男を製造する──それは、ある角度から見れば正解です。ダメ男を製造してしまうのはなぜか、根本原因を探ってみましょう。
<目次>
 

ダメ男には「先天性」と「後天性」がある

一概にダメ男といっても、何をもって「ダメ」と判断するかは人それぞれ。親から見れば「頼りないけどかわいい息子」であっても、恋人の立場から見れば「定職にもつかずフラフラしているダメ男」と思われてしまう人もいるでしょう。

誰しもはじめからダメ男だと分かっていて好きになるわけではありません。よほどの物好きを除き、ほとんどの人は「いい人」だからこそ、その人のことを好きになったのではないでしょうか。

しかし付き合ううちに、いつしか(恋人にとって)ダメ男化してしまうとすれば、考えられるのは「元々ダメ男の素養があった(が気づかなかった)」もしくは「あなたと付き合ったことでダメ男化してしまった」という2つの可能性。前者は先天性、後者は後天性です。

あばたもえくぼ。目がハートになっていた時期に冷静な判断を欠いてしまうのは仕方のないこと。先天的なダメ男だったと気づいたならば、あとは「欠点も魅力のうち」と目をつぶるか、今後自分が苦しまないためにもお別れするしかないでしょう。

しかし後者の場合は別。例え今の彼とお別れしたところで、次に付き合う恋人もダメ男化しないとも限りません。なぜならそれは、あなた自身が「恋人をダメ男化させた」原因だからです。
 

「いい女ほどダメ男を製造する」って本当?

いい女ほどダメ男を製造する――それは、ある角度から見れば正解です。何でもできる“スーパーウーマン”な女性が、大好きな彼氏に何でもしてあげるほど、彼氏は「彼女がしてくれるからいいや」と、本来自分でできることさえ彼女任せになっていきます。

誰しも楽な方がいいと考えがち。恋人が尽くすタイプであなたの面倒を見てくれたら、ついつい甘えてしまうでしょう。その状態に慣れてしまうと、いつしか「面倒だから恋人にやってもらおう」という思考になってしまうのです。

前述の「先天性」「後天性」はいずれも身近な女性が原因です。後天性のダメ男が「尽くす恋人の甘やかし」のせいであるならば、先天性のダメ男は「彼の母親の甘やかし」が息子をダメ男に仕立ててしまったせい。親子の縁が切れない限り、先天性のダメ男を更生するのは困難です。

いい女でなければダメ男を製造することすらできませんが、いい女だからといって、ダメ男を製造するわけではありません。「デキる女」ではあるかもしれませんが、ダメ男を製造している時点で「いい女」とは言えません。

同じデキる女でも、いい女は恋人をダメ男化しません。ダメ男を製造してしまうのは、自分に自信がない「尽くす」女。愛情という名のもとに何でもやってあげることで「自分1人では何もできない」怠け者を作り出しているのです。

恋人が「あなたがいないと生きていけない」怠け者になれば、結果としてあなたの傍にずっといてくれるかもしれません。あえて相手をそのように仕向けているならば策士ですが、おそらく(自分に自信のない)デキる女は、無意識レベルで尽くしています。

「嫌われたくない」恐れと「愛されたい」承認欲求、その2つが「必要以上に尽くす」というゆがんだ愛情表現となってしまうのです。
 

恋人は「合わせ鏡」。ダメ男化した彼氏を更生させるには?

恋人同士に限らず、特定の集団において当事者たちは無意識に「組織の中で求められるキャラ」を演じます。親は親らしく、子は子らしく。彼氏彼女においても同様です。

彼女が尽くせば尽くすほど、彼氏は「尽くされる」役割に甘んじます。もはや彼女に「尽くさせてあげている」ことが、彼氏にとっては愛情の返礼だと勘違いしているかもしれません。よく「恋人は合わせ鏡」といわれます。優しく接すれば相手も優しくしてくれ、怒ってばかりいれば相手も怒り関係がギスギスする──それも真理です。

ではなぜ、彼女が尽くしているのに彼氏も「尽くす」モードにならないのかというと、人間心理には「バランス理論(※)」というものがあるからです。

※人間関係において、三者間の認知関係のバランスを保とうとする心理状態を表す社会心理学用語。アメリカの心理学者フリッツ・ハイダー提唱

例えば両親と兄弟2人の4人家族がいるとします。父親、母親がそれぞれの役割を果たしている家庭において、兄が成績のいい親に褒められる子だった場合、弟はおのずと「別のキャラ」で親の気を引こうとします。逆に兄がぼんやりしたキャラだと、弟は「しっかりしなきゃ」と兄弟逆転かのようなキャラになります。一家の中で異なる役割にそれぞれがハマることで、家族のバランスが保たれるのです。

恋人同士の場合「相手のキャラを受け入れる」という愛情が、相手に呼応するキャラへの変化を生み出します。彼女がしっかりし過ぎているほど彼氏はだらしなくなり「私がいないとダメになる」図式を形成してしまうのです。後天的ダメ男は、こうして生まれます。

ダメ男化してしまった彼氏を、どうすれば頼りになる男に変えることができるのでしょうか。答えは簡単、あなたが彼氏をもっともっと頼りにすればいいのです。

頼ったあげくダメな結果になったとしても「だから言ったじゃない」と責めてしまってはいけません。デキる女ほど相手の頼りなさにイライラするかもしれませんが、できそうなことから根気よく頼りにし続け、デキた時は褒め倒すことを繰り返すうちに、少しずつデキる男になるはずです。

あなたがデキる女ならば、恋人をいい男に育てることもできるはず。ダメ男として依存させるより頼れる男になってもらう方が関係もよくなります。それができるのが、本当の「いい女」だといえるでしょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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