貯蓄

1年で100万円を貯めるための節約術

就職、結婚、子育て。人生の転機をきっかけに、「これから貯金を頑張ろう! まずは100万円が目標だ!」と奮起する方は多いでしょう。とはいえ、100万円を貯めるのはカンタンではありません。どうすれば、1年で100万円を貯められるでしょうか?

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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どうやったら100万円を貯められる?

どうやったら100万円を貯められる?

就職、結婚、子育て。人生の大きなイベントをきっかけに、「これから貯金を頑張ろう! まずは100万円が目標だ!」と奮起する方は多いでしょう。とはいえ、100万円を貯めるのはカンタンではありません。どうすれば、1年で100万円を貯められるでしょうか?

貯金ペースを考える

100万円の貯金は一朝一夕では成し遂げられません。よほどの高給取りでもない限り、何カ月もかけてコツコツ地道に貯める必要があります。だからまずは、「目先1年で、毎月、どれくらい貯金するか?」のペース配分を決めておくと良いでしょう。
 
1年で100万円を貯めるためには、月割で1カ月あたり8万3333円ずつ貯金する必要があります。1年あたり2.5カ月分のボーナスを貰える場合、ボーナスのない月には月7万円ずつ貯金して、ボーナス月に多めに貯金する、という方法もあるでしょう。

貯金先を考える

つぎに、貯めるお金をどこにおいておくかを考えます。たとえば、日本の財形貯蓄制度は充実していますから、給与天引きで確実にお金を蓄えることも可能です。財形には「一般財形」「住宅財形」「年金財形」があり、勤務先によって利用できる財形は変わります。

また、iDeCo(個人向け確定拠出年金)でお金を貯めれば、貯めたお金は60歳まで引き出せなくなるものの、掛金は所得控除の対象となるため、毎年の所得税や住民税を軽減することができます。年金を受け取る際も、税負担は一般の投資商品よりもかなり軽くなります。

ほかにも、お金を貯めながら節税できるタイプの生命保険に加入することで、お金を貯める方法もあります。終身保険など貯蓄性の高い保険で、掛けた保険料を所得控除(生命保険料控除)の対象とできる商品などです。

こういった保険に入ればお金を貯めながら節税できると期待できます。

貯金の捻出方法を考える

つぎに、貯めるお金をどうやって捻出するかを考えます。すでに収入に余裕があるのなら、行動さえ起こせばお金は貯まります。しかし、年100万円を貯金するのに、予算が足りない場合はどうすれば良いでしょうか。
 
まず考えられる選択肢が「共働き」です。家庭内に専業主婦(主夫)がいる場合、収入が増えれば貯めやすくもなりますから、空いた時間を使って実入りを増やせないか考えるべきでしょう。
 
つぎに考えられる選択肢が「固定費のカット」です。
 
筆者がまず思いつくのが通信費ですが、通信費以外にも、「お金を払っているけど、そんなに使っていないもの(なくても困らないもの)」があるなら、早めに解約してしまうと良いでしょう。
 
固定費に注目する理由は2つあります。1つは、「通信費」などの固定費は、いちどカットすれば長い目で見て大きな節約効果が期待できます。もう1つは、通信費は格安SIMに乗り換えるだけでも、暮らしの満足度はそのままに、支出を減らすことができるからです。

筆者はソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えましたが、家族で通信費が月1万円も減らせたので驚きました。
 
さいごに「ストレスにつながらないコストカット」も考えてみると良いでしょう。
 
日用品などを買う場合、「どれを買っても同じ」「どうせ買うなら安いほうが良い」買い物も多いです。こういう買い物の場合、ポイントカードを利用して支出を抑えたり、日用品はなるべく「特売品」で買い揃えたりして、支出を抑えると良いでしょう。

新聞をとっている方はスーパーの折込チラシで特売情報がわかります。しかし、新聞をとっていない方は特売品の情報が届きません。そんな方は、「トクバイ」などのスマホアプリを入れておくと、近くのスーパーやファミレスなどの特売情報を受け取れます。
 
チラシに振り回されて余計な買い物をしてしまっては本末転倒ですが、生活費を抑えるのに役立ちそうなら、取り入れてみると良いでしょう。

まとめ

本記事をまとめると、1年で100万円を貯めるには
 
・貯金ペースを考える(ひと月あたり、いくら貯金する?)
・貯金先を考える(iDeCoや生命保険料控除などを使えないか?)
・貯金の捻出方法を考える(共働きや固定費のカット、特売情報の活用を考える)
 
といった3つに注目すると良いでしょう。
 
なお、最後ではありますが、「1年で100万円」という目標にこだわる必要はありません。大事なのは、「いまの暮らしの快適さ」と「将来への備え」のバランスを取ることです。
 
それこそ、人生にはお金が貯めにくい時期……たとえば、子供が大学に通う時期や、定年後に働けなくなる……もあります。家庭によって適切なペース配分は違いますから、各々、ちょうどよいペースを考えると良いでしょう。
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