「9ボーダー世代」はモヤモヤや焦りを感じがち……ラストイヤーを前向きに過ごすには?
「これまでの生き方」で外見や内面に差がつく
「歳を取りたくない!」という思いは、誰もが抱くことではありますが、現実的には時を止めることも、年齢を維持し続けることもできません。できないことに悩んでも意味はないし、受け入れてしまった方が楽になることは多いものです。ただ、ある程度年齢を重ねていくと、つくづく思うのが、「年齢は数字に過ぎない」ということです。特に30歳以降になると、「どういう生き方をしてきたのか」によって、外見も内面も個人差が出てきます。
若々しい人もいれば、年齢よりも歳を取ったように見えてしまう人も……。「30歳の人よりも39歳の人の方が若々しく見える」なんてこともあるのです。
日本人が年齢にとらわれがちなのは“学校の制度”が原因?
日本には「飛び級制度」のある学校が少なく、同じ期間に生まれた人たちが同学年になるので、年齢にとらわれてしまうところはありますが、実際は、成長(加齢)度合いは人それぞれです。本来は学校の勉強でさえも、「スピードが早すぎる」と感じる人、「遅すぎる」と不満を抱く人はいるもの。みんなそれぞれ、“自分に合ったスピード”があるのです。なかには、自分のペースで進んだ方が、本領を発揮できた人もいることでしょう。
だから、学校を卒業したら、むしろ年齢なんて気にする必要はなく、自分のペースで自分らしく歳を重ねていくことが大切なのです。
年齢に対する「固定観念」を外そう
年齢を気にする人はだいたい「何歳までにこうなっていなくてはいけない」といった、固定観念を抱きやすいもの。目標を持つことは悪いことではありませんが、物事にはタイミングもあります。自分1人の努力だけで達成できることならまだしも、人と協力し合って実現させる必要がある場合は、思い通りにいかないことは少なくありません。特に、仕事や結婚、出産、育児はそうでしょう。だから、年齢による固定観念を持ちすぎると、自己を追い詰め、むやみに苦しんでしまうのです。
場合によっては、周りの人が自分の年齢に対してとやかく言ってくることもあるでしょう。「年齢だけで相手を判断する人」に出くわしても、そんな単純なものさししか持っていない人の言うことは、真に受けなくていい。誰もが皆、年齢通りの人生を歩んでいるわけではないのです。
年齢にこだわらなくなってこそ、大人の証拠
世の中には、60歳でも自分のことしか考えられない人もいれば、20歳でも世の中をよく見えている人もいます。また、20歳でも人生を諦めてしまう人もいれば、60歳でも夢をもってチャレンジしている人もいます。結局は「自分がどっちになりたいのか」が重要。後者になりたければ、「年齢の呪縛」を解くことが先決です。もちろん歳をとるとともに体力がなくなったり、見た目も変わったりはしてきます。ただ、そういうことも含めて「歳を重ねること」を受け止めてこそ、大人の証拠。自分の置かれた状況から目をそらさず、きちんと向き合った上で、「今、自分ができること」を見つけ、進化していくことこそが、「大人になる」ということだといえるでしょう。
歳だけとって、内面を成長させない人は、若々しくはいられません。年齢を理由に諦めたり、不満ばかり抱いたりしていたら、老けやすくなりますしね。若々しさとは、精神の成熟があってこそ、なのです。「歳相応」なんて言葉に惑わされず、自分のペースで歳を重ねていきたいものですね。