貯金ができなくなる習慣って?
「今年こそはたくさん貯金するぞ!」と意気込んだものの、なぜかサイフが空になってしまう……。まったく貯金ができないわけではないものの、「理想よりも貯金ペースが遅いなあ」と心配な方は多いでしょう。本当はもっと貯金したいのに、なかなかできないのはどうしてでしょうか?
飲酒時の買い物
ジョージアサザン大学が2017年に公開した資料(1)によれば、飲酒量が多い人ほど衝動買いが多いそうです。また、ファインダードットコムが2023年に実施した調査(2)によると、アメリカではおよそ6人に1人が飲酒時に買い物をしており、「ドランク・マーケット(飲酒した人による買い物市場)」の規模は140億ドル(約2兆円)にのぼると推計されています。
調査によると、衝動買いの金額は平均309ドル(約5万円)で、靴・服・アクセサリーなどのファッション商品や、食料品を買う人が多かったようです。高額なものだと、「モーターサイクル(オートバイ)」の衝動買いをする人もいたようです。
筆者もお酒を飲みます。若い頃、深酒した勢いでアマゾンで漫画を大人買いした経験があります。筆者は無駄遣いをするほうではないのですが、お酒の勢いで「いつもだったら買わないもの」を買った自分に驚きました。
筆者の場合は、家に酒を置かないようにしています
浪費を減らす一番の方法は原因を断つこと、すなわち「飲酒を減らす」ことです。とはいえ、「お酒がないと退屈だ!」という人もいるでしょうから、そういう人は1回に飲む量を制限したり、頻度を減らしたりするとよいでしょう。筆者の場合は、家にお酒を置かないようにしています。大きな容器で買ったり、箱単位で買ったりすればリットル単価は安いでしょうが、リットル単価を抑える利点より、衝動買いが増える欠点のほうが大きいと思います。
飲酒の怖いところは、「お酒を買うのにお金がかかる」うえ、飲むと「追加で衝動買いが増える」点にあります。たしなむ程度に飲むなら問題ないでしょうが、お酒に飲まれがちな人は、飲酒習慣を見直したほうがいいかもしれません。
参考:
- Kerrigan, Christian J., "Investigating the Effects That Alcohol Consumption has on the Impulse Buying Behaviors of College Students" (2017). Honors College Theses. 300.
- Richard Laycock (2023) Drunk shopping 2023: Americans spend roughly $14b. finder.com