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充実した日本語対応で、ストレスなく快適な船内ライフを実現
船(シルバー・ムーン)側も、日本人をこれだけ多く受け入れるのは初めてというなか、まず問題になるのが言葉の壁。今回のチャータークルーズでは、日本語対応として以下のサービスを用意。船のスタッフのホスピタリティも相まって、乗客が言葉の壁を越えたコミュニケーションをしながら船内ライフを楽しむ姿が印象的でした。・ジャパネットデスクを設置
ジャパネットのスタッフが船内に駐在。寄港地観光の相談のほか、困ったときのよりどころとしても機能
・船内ではLINEでサポート
LINEで友達登録をすると、ジャパネットのスタッフへ気軽に問い合わせができる(9~21時)
・電話での通訳サービス
バトラーへやルームサービスなどの際、電話で用件を通訳してくれる
・日本語メニューや船内新聞
レストランやバーには日本語のメニューがあり、船内新聞も日本語。最終乗船時刻や出入国の手続きなど大事なアナウンスも分かりやすい
・英語でのコミュニケーションを後押し
後述の「ジャパネットクルーズ通信」では、外国人スタッフとのコミュニケーションに役立つ英語表現を掲載
・その他
シルバー・ムーン(船)のサービスとして、レセプション前に通訳が待機
船内新聞に加え「ジャパネットクルーズ通信」を発行! 船をとことん楽しめる
ジャパネットのチャータークルーズでは、「ジャパネットクルーズ通信」というオリジナルの誌面が船内新聞と一緒に毎晩客室に届けられました。内容は、オプショナルツアーや港の情報、ジャパネット独自のイベントや、知っていると得するサービスなど。 例えば「ルームサービスではこんなドリンクも頼めます」「夜食はここに行けばOK」「靴のクリーニングは専用の袋へ入れてバトラーへ」「ランドリーの使い方」など、問い合わせが多いことやお困りポイントを中心に、実用的な内容を共有。船内生活の強い味方になりました。ジャパネット主催のアクティビティ。ラジオ体操から船上イベントまで
ラグジュアリー船は、大型船のようにスポーツ施設やプールのスライダーなどの体感型の施設やエンターテインメント施設はなく、船内アクティビティもソフトに頼るところが多くなります。しかも船主催のアクティビティは英語オンリーのものも多く、筆者はジムのヨガやストレッチのみ参加(セミナーは参加を試みるも、英語力が伴わず途中脱落)。そんな中、ジャパネットのチャータークルーズでは、毎朝ラジオ体操を甲板で実施。体を動かす機会になり、晴れた日には気持ち良い景色が広がります。 また、クルーズではおなじみのモルックやシャッフルボードなどのゲームも開催。日本語でルール説明があり、クルーズの受付オペレーターなど、乗船前からお客様との接点がある方も参加していたので、和気あいあいとした雰囲気で非常に盛り上がっていました。
豪華なジャパネットプレゼンツのショー。紅白出場の歌手もサプライズ登場
今回のチャーターでは、世界的ジャズトランぺッターの日野皓正氏のスペシャルコンサートが実施されることがパンフレットで告知されていました。ふたをあければ2日に1回のペースで、紅白出場の歌手のコンサート、「おぼん・こぼん」の漫才、ダンスアーティストとバイオリニストの協演など、多彩なジャパネットクルーズプレゼンツの日本人向けのショーが開催。 ラグジュアリー船のシアターは大型船のように大きくはなく、舞台はダンサーが5人も立てばいっぱいという広さ。そのため、大型のカジュアル船のようにアクロバティックな演目は難しく、船のイベントだけではちょっと飽きてしまっていたかもしれません。ショーはクルーズの楽しみのひとつですから、かなりうれしいサプライズでした。そのほかシアターでは終日航海日には映画(日本語)も上映されていました。ミシュラン7年連続ひとつ星の和食店がクルーズに。朝食もおいしい和食を
朝食は和食でないと!という日本人は多く、外国客船が日本発着クルーズをする際には、和食のクオリティは重要になってきます。多彩なレストランがあるシルバー・ムーンですが、日本食の「KAISEKI」は座席数が少なく、味も「欧米の方に向けた和食の域」で日本人には物足りない印象があります。そんな中、今回ジャパネットのチャータークルーズでは、なかなか予約が取れないミシュラン一つ星の和食店「鈴なり」の店主・村田明彦氏を監修に迎え、「鈴なり at SILVERSEA」をオープン。実際に村田氏もお弟子さんとともに乗船し、自らも厨房に立たれていました。 夜はコース仕立ての和食が追加料金なくいただけるため、人気となっていました。朝食は、だし巻きやお味噌汁、焼き魚に小鉢、サラダなど、和食派も満足できる内容です。
特食ある寄港地観光。徳島では大塚国際美術館を貸し切りで
寄港地観光も、ジャパネットクルーズが独自に地元の旅行会社と一緒に企画・実施をしたといいます。特に徳島へ寄港の際は、世界の名画を実物大の陶板で展示する「大塚国際美術館」の休館日を貸切り、オプショナルツアーを数種類企画。ツアー参加者は世界旅行をしているかの気分で、ゆっくり鑑賞したり写真を撮ったり、プライスレスな時間を過ごしました。まだある独自のサービス! 次回のラグジュアリー船チャータークルーズも期待
「オブザベーションライブラリー」には、青山ブックセンターが選書を担当した日本語の本を1000冊準備。客室に持っていって読むのもOK。ボードゲームや囲碁、将棋なども楽しめるように準備されていました。また、新聞も各寄港地で入手しそろえるなど日常に寄り添うサービスも。 船自体に用意はないけれど、要望が高いアメニティは、アメニティーバーを設置。寄港地では携帯ウェットティッシュやペットボトルの水(ジャパネットウォーター)を準備するなど、細やかな心遣いがありました(シルバー・ムーンは環境面の配慮からペットボトルがなく水筒を持ち歩くシステム。船内はいいのですが、外に出るときは重たいのがネックです)。「分かっているなあ」と思ったのが、荷物が増えてきたころに、不織布の大きなバック(宅配伝票を入れられる窓付き)がプレゼントされたこと。お客様のニーズをタイムリーに反映してくれているのだと感じました。
またドレスコードも、今回は”フォーマル”がなく、”セミフォーマル”までなのが、助かりました。ラグジュアリー船のフォーマルといわれると、何を着ればよいか迷うことも多いですし準備も大変です。セミフォーマルなら”ホテルの食事会”程度で済むので女性ならワンピースやスーツ、男性はスーツやジャケット着用で大丈夫なので気持ち的に楽でした。 いかがでしたか? ラグジュアリー船はソフトな面が醍醐味なだけに、それを楽しむためのサポートは重要だと感じます。大型船の「MSCベリッシマ」ではチャータークルーズの経験が豊富でノウハウもあるジャパネットクルーズ。今回は初めてラグジュアリー船をチャーターしたとあって、クルーズの期間中も、お客様の反応や現場で必要と思われることは、都度改善・ブラッシュアップしているのを肌で感じました。 またコールセンターなどでクルーズの販売の電話応対をするスタッフも多く乗船しているからなのか、社風からなのか、「お客様に楽しんでほしい」という一生懸命さが伝わるサービスは、非常に好感が持てます。 ジャパネットクルーズでは、今後もラグジュアリー船のチャーターを実施していくとのこと。次回はサービスにさらに磨きがかかり快適なクルーズとなる予感。次の募集については、ホームページにてご確認ください。
■ジャパネットクルーズ