環境の変化に疲れる……。新しい人間関係をストレスなく築くには?
新しい環境でも「頑張りすぎない」ことが大切
新入社員や転職、異動した人の場合、新しい環境での数カ月は、周りから「この人はどういう人だろう?」「どれだけ仕事ができる人なのだろう?」とチェックされている状態でもあるので、プレッシャーを感じることはあるでしょう。もちろん人生には「頑張り時」があり、働き始めの時期は、まさにその時だと言えます。でも、「頑張りすぎない」というのも、大事なこと。心や体を壊してしまったら、せっかく入社できたのに、働き続けられなくなってしまいますしね。
だから、「自分の限度」をきちんと理解し、仕事を安請け合いしないで、できないことは難しいと言えるようになることが大切です。
ただし、ただ単に「できない」と言ってしまうと、人によっては「やる気がない」なんて勘違いをしてしまうのでご注意。「今、これだけの仕事を抱えていて、これ以上は自分では難しい」とか、「締め切りを延ばしてくれるのであれば、大丈夫」など、相手が「それなら仕方ないね」と納得できるような伝え方をした方がいいでしょう。
また「分からないことは素直に聞く」ことも大事。仕事始めは、信頼関係を築くことが大事なので、その場では分かっているフリをして、後でバレてしまう方がよくないこともあります。
気が合う仲間が1人いるだけで気持ちが軽くなる
新しい環境にいると、さまざまなことが起こり得ます。そんなとき、心を開いて話せる同僚がいると、気持ちが楽になることもあります。働いていると、「理不尽だな」と思ったり、「これはおかしい」と感じたりすることも出てくるもの。そんなときに1人で抱え込まないで思いを吐き出せる相手がいるだけでも、随分違うでしょう。そんな仲間がいると、会社に行くのが楽しくなることもあります。まだ、そういう心許せる相手ができていない場合は、まずは社内で気が合いそうな人を見つけて、ランチに誘ってみてはいかがでしょうか。距離を縮めたいときは、まずは自分の方から自己開示をして、いろいろな話をすることが大事。相手もだんだん心を開いてくれるでしょう。
それ以外の人とは、“程よい距離”を保つ
仲のいい仲間は作りつつも、あらゆる人と距離を縮めてしまうと疲れてしまいます。やはり、相性はあるし、別に嫌いではなくても「合わない人」はいますしね。だから、近すぎず離れすぎずの“程よい距離”で関わることが大事です。会社の飲み会に参加するかどうかも、ケースバイケース。もちろん「仕事での人付き合い」は大切ですし、少しはプライベートの話もできるくらい気心の知れた間柄の方が、仕事がしやすくなることもあります。でも、そういう付き合いがストレスになるなら、飲み会は辞退してもいいでしょう。できることなら長くその職場で働き続けられた方がいいので、無理をしすぎないことは大切です。
たとえ職場の人間関係に深入りしなくても、「あいさつはきちんとする」「業務で必要なコミユニケーションはとる(報告、連絡、相談など)」「礼儀正しい言動をする」ことを心がけていたら、働きにくくなることは少ないもの。
逆に、むやみに距離を縮めて、「プライベートまで深入りする」「悪口やうわさ話に参加する」なんてことをしてしまうと、トラブルになりやすく、職場に居づらくなることもあるので、気を付けた方がいいでしょう。
人間関係のストレスは、「1人の時間」を作って癒す
人間関係のストレスは、「気を遣いすぎ」「いい人を演じすぎ」「言いたいことを我慢しすぎ」「不愉快な人にイライラしすぎ」などが原因であることが多いもの。そんなときは、1人の時間を持って、ゆっくり過ごした方がいいかもしれません。誰かと過ごすよりも、1人で自分を癒した方がいい場合もあります。気の許せる相手と過ごしてもいいですが、どんなに親しい相手であっても、一緒にいたらそれなりの気遣いは大事ですし、愚痴ばかり言って、相手を不愉快な思いにさせてしまったら関係が悪くなってしまうからです。
1人の時間には、好きなことをして自分を取り戻しましょう。自己を癒すことが、「また、明日から仕事を頑張ろう」と思える“心の準備”にもつながります。新しい環境でストレスがたまるのは、当たり前のこと。お休みの時はいっぱい自己を癒して、心を整えましょうね。