今回は、そんなクリーニングのビニール袋の正しい取り扱い方をご紹介します。
クリーニングのビニール袋は大きく分けて2種類ある
クリーニングから返ってきた衣類にかけられているビニール袋は、大きく分けて2種類あります。1つは両面とも透明で、中が見やすくなっているビニールの袋のもの。もう1つは、半面は透明なビニール袋で半面は不織布になっているものです。この種類によってその後の扱い方は変わってきます。両面ビニールの袋の場合
両面がビニールのタイプの袋は、クリーニングから返ってきたらすぐに外しましょう。この袋の素材はポリプロピレンで、通気性がありません。クリーニング店によって違いはありますが、クリーニングが終わるとすぐにビニールの袋を被せるところもあります。その場合、乾燥時に生じた熱をまだもっていたり、わずかに水分を含んでいたりすることがあり、通気性の悪いビニール袋をかけたままにしておくことで、カビが生えたり、虫が発生する可能性があります。外してほかの衣類用カバーに替えましょう。
片面が不織布の衣類カバーの場合
一方で、片面が不織布タイプのものは通気性があるので、そのまま使っても問題ありません。ただしクリーニングから返ってきたら1日程度は袋を外して完全に乾燥させたほうが安全です。クリーニングのビニール袋の代わりに使いたいカバーは?
クリーニング店から戻ってきたビニール袋の代わりに、何を使えば良いのでしょうか。今は100円ショップでも高性能な衣類カバーを売っているところがありますし、大手ネット通販でも10枚や50枚単位にはなりますが、1枚あたり50円前後で購入することができます。 市販の衣類カバーには光触媒が使われているものや、防カビ、防虫効果があるものも多いので、衣類を大切に保管するのにおすすめです。また1着ずつ袋をかけるのが手間だという人は、数着まとめてかけられる衣類カバーも売られているので、そのようなものを使うのも良いでしょう。 衣類に付いたほこりからカビが発生したり虫が付いたりすることもあります。クローゼットの中でもほこりは意外と付きやすいので、シーズンオフの衣類にはカバーは必需品と言っても過言ではありません。
クリーニングの袋は何ゴミに捨てる?
最後に、「クリーニングのビニール袋は何ゴミに分別すればいいのか」という意外と多い質問にお答えします。クリーニングのビニール袋は、前述のとおりPP(ポリプロピレン)素材のものです。プラスチックの一種であるため、プラスチックの資源ゴミとして出したくなりますが、資源ごみのプラスチックとして収集されるのは「プラ」というマークが付いているものだけです。
※ゴミの分別は地域によって違いがあります。
そのため、「プラ」マークが付いていないクリーニングのビニール袋は、プラスチックゴミではなく可燃ゴミ(燃やせるゴミ)で収集しているところが多いようです。
せっかく買った衣類なので、正しく保管し、長く良い状態で着用できるといいですね。