光沢を抑えて、より黒く書ける「uni タブレット授業えんぴつ」の秘密
では、「uni タブレット授業えんぴつ」はどのようにして光沢を抑えているのでしょうか。「鉛筆の筆跡が黒く見えるのは、例えて言うなら、薄いタイル状のものが紙面に並んでいるというイメージなんですよ。ただ、そのタイルがかなり光を反射するもので、それがキレイに均一に並んでいるから、見る角度によってはとても光って見えます。なので、そのタイルがバラバラの大きさでランダムに並ぶようにすれば、反射の方向が一定にならず、結果的に光沢が抑えられるという発想です」と中村さん。
従来の鉛筆との消字性能の比較。書き味も、消しゴムでの消しやすさも、従来の鉛筆と変わらない性能を保持することは、製品開発で注意したポイント
また、単に黒く濃くすればタブレットで撮影しやすくなるというだけなら、4Bや6Bといった濃く書ける鉛筆を使うという手もあると思うのですが、「それはしたくなかった」と中村さん。
「4Bや6Bのラインアップを増やすというのは、どこのメーカーでもできるし、そこは別のアプローチを考えたかったんです。それに、4Bや6Bにすると芯が柔らかくなる分、折れやすかったり、減りも早いし、手も汚れやすくなったりします。なので、多くの学校で選んでいただいている2Bをベースに作りたかったんです。よって、“光沢を抑える”というアイデアにつながりました」
光沢を抑えると、その分、黒く見えるというのも、この鉛筆の特長になっています。三菱鉛筆といえば、ゲルインクボールペンの「ユニボール ワン」が「最も黒いゲルインクボールペン」としてギネス世界記録に認定されているくらい、「黒さ」にプライドを持ったメーカーです。その意味でも、今回の製品が三菱鉛筆から登場したのは、必然だったのかもしれませんね。 「これまでの鉛筆の性能は落とさないまま、黒く、濃く、しかも光沢を抑えた鉛筆を作りました。グラデーションを使った軸のデザインにもこだわりましたので、ぜひ手に取って、書いて、写真に撮ってみて、実際の見え方の違いを確かめていただきたいです」と中村さん。
実際、売り場の什器には試し書き、試し撮りができる工夫もされています。こういう製品は、実際に手に取ってみないと、その真価は分からないので、まずは試してみてください。大人でも、ノートなどをSNSにアップする人などには、とても良い製品です。