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施設充実でエンターテインメントのレベルが高い。まるで洋上の「テーマパーク」
MSCベリッシマは、2019年建造の新しい船とあって、船内はどこもピカピカ。施設も最新で快適です。ホテルのロビーにあたる「アトリウム」は、吹き抜けの空間にスワロフスキーが輝く螺旋(らせん)階段があり、豪華でフォトジェニック。長さ96メートルのプロムナードは2層吹き抜けで、両側にはショップやレストランが並び、天井のドームは80メートルのLEDスクリーンになっており、さまざまな映像が映し出されます。 足を踏み入れた瞬間から、子どもも大人もワクワクが止まらない夢のような船内は、まるでテーマパーク。19階の「アリゾナアクアパーク」は、ウォタースライダーや水遊びが楽しめるスポット、レゴと提携したキッズクラブもあり、ファミリーに人気です。 大人におすすめしたいのが、毎晩開催されるショー。クオリティが高いブロードウェイスタイルのショーは演目が毎日変わるので欠かさず観覧しましたが、どれも見ごたえ充分。これを目的に乗船をしたいぐらい! 観覧は無料ですが、席には限りがあるので、船内アプリでの予約が必要です。 過ごし方の選択肢が多く、年齢問わず誰もが楽しめるので、家族やグループ、団体での利用にもおすすめです。無料のショーが行われているシアターのほか、有料のショー(ワンドリンク付きで20ドル)が実施されるカルーセルラウンジもあり、こちらはアクロバティックな演目が、客席から至近距離で繰り広げられ迫力満点。機会あればぜひ。
手ごろな客室からラグジュアリーな客室まで。予算やお好みで
MSCベリッシマは手ごろな価格から乗船できるため、初めてのクルーズにぴったり。他方、ラグジュアリーな客室もあり、客室により過ごし方やクルーズ代金がかなり変わってきます。希望や予算にあわせて選ぶことができる選択肢の多さもMSCクルーズの魅力です。一般的な客室は、内側、外側、バルコニーの3タイプ。比較的新しい船なので、客室はきれいで機能的な作りです。バスルームのシャワースペースはカーテンではなく扉タイプで、辺りを濡らす心配がないのもうれしいポイント。 収納はやや少ない印象なので、日数が長い場合や人数が多い場合は、ベッド下にスーツケースを置くなどし、スペースを有効活用してください。
バルコニータイプには、優先乗船やジャグジーやサウナなどのあるサーマルエリアへのアクセス権など、さまざまな特典がついた客室カテゴリ「アウレア」もあります。夕食の時間に指定がないので、より船内での過ごし方の自由度が高まります。 また、広々としたスイート客室が特徴の「MSCヨットクラブ」には、24時間バトラーサービスや専用施設(プールやダイニングなど)など特別なサービスがあります。大型船の充実した施設を楽しみながらもラグジュアリーな滞在ができると人気です。 クルーズ船は大きな船なので、食事に行くなどちょっとした移動にも結構歩くことになることも。同じ客室タイプでも、エレベーターに近い中央と端では価格が変わることもあります。ゆったり過ごしたい場合はプラス料金がかかっても、上位クラスやエレベーターに近い客室を検討するといいでしょう。
メインダイニングの夕食は2部制。スペシャリティダイニングなど食の選択は多い
メインダイニングとビュッフェレストランは利用無料。メインダイニングの夕食は一般的には2部制で、あらかじめテーブルや時間が決められています。 大きなテーブルを初対面の人と囲むこともあり、最初は緊張しますが、クルーズがすすむにつれて交流が楽しみになるなど、人との出会いや情報交換の場にもなります。なお、MSCヨットクラブには専用のダイニングがあります。 メインダイニングの夕食はフルコース。お好きなものを好きなだけ、例えば「メイン料理を2種類」「デザートを全部」なんていうオーダーも可能です。味に定評があり、特にパスタやピザなどのイタリアン、デザートもラインナップが充実していて美味。他にもビュッフェや有料レストラン(ステーキ、寿司、鉄板焼き、タコスなど)もあり、選択肢は豊富です。 メインダイニングは、夕食時はドレスコードに従います。フォーマルナイトはコース料理も豪華になるので、ぜひおしゃれをして優雅なひと時を過ごされるといいですよ。MSCベリッシマを楽しむヒント~混雑を避けて、ちょっとずらして快適に
船内には5000人以上乗船できるとあって、混雑したり、アクティビティも並ぶことがどうしてもあります。船内アプリを利用して予約したり情報を得たり、時間や場所をちょっとずらして船内施設を楽しんだりするようにしましょう。特に寄港の際は、到着後すぐに下船しようとすると込み合い、長時間待つことも。ゆっくり朝食を食べて遅めに下船するなど、状況に応じて工夫を。寄港中の船内は空いています。下船せずに船に留まり、貸し切り状態で船内施設を楽しむのも意外とおすすめです。 また180度視界が開けるスカイラウンジは、大人のみ入場OK。ゆっくりと寛ぎたいときにぴったりの場所です。
MSCベリッシマ2024年の予定は? 気になる値段は?
■3月までは沖縄の那覇港を起点に、基隆(台湾)や石垣に寄港する4泊~のショートクルーズを実施お休みがなかなか取れない方も利用しやすい4泊5日という日程で、クルーズの価格は5万円代程度(別途チップ・港湾税)。期間中全ての食事代、アクティビティ代、移動費、宿泊費がすべて含まれたオールインクルーシブなので価格的にも手頃なので、卒業旅行などにも良さそうです。 ■4月からは横浜港を起点に日本発着のアジアクルーズを実施
例えばゴールデンウィークなら、4月29日(月・祝)横浜発、5月6日(月・祝)横浜着で、2名一室ひとり16万9800円~(内側客室利用。別途港湾税・チップなど)。大人2名と同室の18歳未満のお子さんはクルーズ代は無料です。ちなみにバルコニー付き客室なら、24万9800円となります。神戸・高知・済州島(韓国)・鹿児島へ寄港します。
いかがでしたか? 意外と手頃ですし、冬場に日本発着クルーズを楽しめるのは、MSCベリッシマならでは。同じ船でも、年齢層や国籍、同行者など乗船している人の属性で船の雰囲気は変わります。夏休みやGWなど長期休暇はファミリーが多いのでにぎやかですし、GW明けなどは逆に大人だけでゆっくりという人が多くなります。 最近は訪日外国人が日本発着クルーズを利用するケースも多いので、インターナショナルな雰囲気になることも。ご自身の希望や条件に合うクルーズを見つけて、ぜひ乗船してみてくださいね。コースの詳細はMSCクルーズジャパンのホームページでご確認いただけます。お申し込みについては近くの旅行会社へお問合わせください。
・MSCクルーズジャパン