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最大46Gbpsの超高速な無線LAN「Wi-Fi 7」が日本解禁! Wi-Fi 6Eとの違いを解説

2023年12月22日、電波法施行規則等の一部が改正され、「Wi-Fi 7」が日本でも利用できるようになりました。理論上の最大通信速度は46Gbpsになるといわれており、同じく6GHz帯を利用している「Wi-Fi 6E」の約5倍もの速度で通信できるとみられています。

伊藤 浩一

執筆者:伊藤 浩一

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超高速な無線LAN「Wi-Fi 7」が日本解禁!(画像はイメージ)

超高速な無線LAN「Wi-Fi 7」が日本解禁!(画像はイメージ)

総務省が2023年12月22日、「電波法施行規則」等の一部を改正/施行したことで、無線LAN通信の次世代規格となる「Wi-Fi 7」が利用可能になりました。
 

Wi-Fi 7とは?

Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)は、Wi-Fi 6/Wi-Fi 6Eに次ぐ新たな通信規格です。12月22日現在はまだドラフト版の段階であり、正式な規格として策定されるのは2024年5月頃といわれています。Wi-Fi 7に対応した製品のリリースは、その前後に行われそうです。
「令和5年総務省令第95号」概要 より引用

「令和5年総務省令第95号」概要より引用

 

Wi-Fi 6Eとの違いは?

利用する周波数帯はWi-Fi 6Eと同じく2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯ですが、Wi-Fi 6Eでは最大160MHzだった6GHzの帯域幅が、Wi-Fi 7では最大320MHzまで拡大されます。それに伴い、Wi-Fi 6Eでは最大9.6Gbpsだった通信速度が、Wi-Fi 7は最大46Gbpsと約5倍になります。
「令和5年総務省令第95号」概要 より引用

「令和5年総務省令第95号」概要より引用

その他、異なる周波数帯(バンド)間での接続や、遅延の減少、Wi-Fiクライアント(接続台数)増への対応など、より安定した通信が可能になります。

ゲームなどで無線LANを利用する場合、高速で通信でき、遅延が少ない状態が理想的ですが、Wi-Fi 7なら実現できるでしょう。また、大容量のデータを短時間で受信できるため、作業効率の向上や動画ストリーミングの高画質化に役立ちそうです。

前述の通り、Wi-Fi 7規格の正式な策定はまだ先となりそうですが、既にアイ・オー・データ機器、エレコム、バッファローなどがWi-Fi 7の対応機器を開発していると表明しています。また、TP-Linkのメッシュルーター「Deco BE85」は、320MHz通信に対応予定と発表されています。
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