超高速な無線LAN「Wi-Fi 7」が日本解禁!(画像はイメージ)
Wi-Fi 7とは?
Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)は、Wi-Fi 6/Wi-Fi 6Eに次ぐ新たな通信規格です。12月22日現在はまだドラフト版の段階であり、正式な規格として策定されるのは2024年5月頃といわれています。Wi-Fi 7に対応した製品のリリースは、その前後に行われそうです。Wi-Fi 6Eとの違いは?
利用する周波数帯はWi-Fi 6Eと同じく2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯ですが、Wi-Fi 6Eでは最大160MHzだった6GHzの帯域幅が、Wi-Fi 7では最大320MHzまで拡大されます。それに伴い、Wi-Fi 6Eでは最大9.6Gbpsだった通信速度が、Wi-Fi 7は最大46Gbpsと約5倍になります。 その他、異なる周波数帯(バンド)間での接続や、遅延の減少、Wi-Fiクライアント(接続台数)増への対応など、より安定した通信が可能になります。ゲームなどで無線LANを利用する場合、高速で通信でき、遅延が少ない状態が理想的ですが、Wi-Fi 7なら実現できるでしょう。また、大容量のデータを短時間で受信できるため、作業効率の向上や動画ストリーミングの高画質化に役立ちそうです。
前述の通り、Wi-Fi 7規格の正式な策定はまだ先となりそうですが、既にアイ・オー・データ機器、エレコム、バッファローなどがWi-Fi 7の対応機器を開発していると表明しています。また、TP-Linkのメッシュルーター「Deco BE85」は、320MHz通信に対応予定と発表されています。