東京で行われた船内見学会、アジアクルーズの区間乗船での視察を通して見えた「ノルウェージャン・ジュエル」の魅力を紹介します。
ノルウェージャン・ジュエルの「フリースタイル クルージング」とは?
ノルウェージャン・ジュエルこだわりの「フリースタイル クルージング」について、具体的に紹介しましょう。例えばクルーズのドレスコードといえば「フォーマル」が基本ですが、ノルウェージャン・ジュエルではリゾートカジュアルやスマートカジュアルを中心に思い思いの装いで過ごすことができます。
食事も営業時間内であれば予約不要。無料で利用できるレストランも、コース料理をいただける2カ所のメインダイニングに、ビュッフェレストラン、さらに中華などアジア料理をオーダー式でいただけるレストランなど、種類豊富です(※待ち時間があることはあります)。24時間オープンのパブも、フィッシュアンドチップスやグリル料理などが無料でいただけます。 他にも有料のダイニングがあり、有料と無料をあわせるとダイニングは全部で16カ所。マティーニ専門のバーなど個性あふれるバー&ラウンジも豊富で、その時の気分でお店を選ぶことができます。
アクセシビリティが充実! 障害や制限のある人もウェルカム
見学や乗船を通して感じるのが、アクセシビリティへの取り組みが非常に整っているので、高齢者も障害がある方も利用しやすいだろうということ。これも「フリースタイル クルージング」の1つでしょう。例えば車いす対応の客室は37室あり、トイレ内の手すり、高いベッド、シャワーシート、特別幅のドアが設けられ、床はフラット。ショーを観覧するシアターでも、車いすのスペースが広く確保されています。また寄港地などの乗下船時にはスタッフが車いすをサポートする姿も多く見られました。 ビュッフェではベジタリアンのコーナーが常設され、事前に申告をすればアレルギー対応の相談もOK。公式ホームページには、「お手伝いが必要なかたへの情報」として、移動に車いすなどが必要な方、聴覚障害の方、視覚障害の方など向けに必要な情報がまとめられています。 もともとクルーズ船は、横移動は廊下、縦移動はエレベーターというようにバリアフリーになっています。ノルウェージャン・ジュエルのすごいところは、全ての人が利用しやすいよう積極的に情報を発信し、受け入れ姿勢を明言しているところ。
例えば旅行が難しい「透析をされている方」もウェルカムとの記載もあり、記載にないその他の障害も相談できるフォームを用意。今まで旅を諦めていた方も、クルーズや海外旅行(日本発着の外国客船は外国へ必ず寄港する)を検討する機会になりそうです。
改装を経た船内は機能的で使いやすさがアップ
2005年建造のノルウェージャン・ジュエルですが、2018年、2020年と2度にわたる改装を経て、非常に使いやすく居心地の良い船となっています。大きさは9万3502トンで移動も苦にならず、船を満喫するにはちょうどいいサイズ。 昨今の超大型船のような派手な施設はありませんが、シアターやカジノ、スパやフィットネス、プールにジャグジー・スポーツコート、キッズクラブなど施設があり、大きな免税店では買い物も楽しめます。 木目調の落ち着いたインテリアは上質で「まさに船旅」という寛ぎ感があり、ゆったりと過ごせます。日本発着クルーズは10日間で1800ドル~! 内側からスイートまで多彩な客室
ノルウェージャン・ジュエルはカジュアル船に分類されますが、多彩な客室があり、希望や予算に応じてセレクトできます。例えば来春の日本発着クルーズは10日間でひとり1800ドルほどから(価格は変動します。2023年12月現在、2名1室の1名の料金) 改装を経た部屋は美しく機能的で、私が滞在したバルコニー付きの客室は、窓が天井の高さまであり、部屋にいながらダイナミックな海の景色を感じることができました。 水回りの使い勝手が特によく、洗面所を中心にシャワーとトイレが左右に振り分けて配されており、シャワーの仕切りはカーテンではなくスライド式の扉。水が飛び散る心配もなく、ゆったりとしたバスタイムを過ごせます。 クローゼットはややコンパクトですが、ベッドの下に大型のスーツケースも入るので、お部屋は広々と利用できます。一般的な客室(バルコニー付き・海側・内側)に加えて、スイートの客室が多いのもノルウェージャンジュエルの特徴です。最上級のスイートは3ベッドルームを有し8名まで利用可能。その広さたるや240平米! 身の回りのお世話をしてくれるバトラーサービスや専用デッキもあるなど、ゴージャスな船旅を満喫することもできます。
クルーズの申し込みはどこでする? 公用語は英語、日本語対応は?
ノルウェージャン・ジュエルの日本発着クルーズは、旅行会社でツアーも発売され、申し込みができます。その他のクルーズ(日本発着以外)も、大手旅行会社やクルーズ専門の旅行会社などで手配が可能。まずは相談をしてみましょう。また、公式ホームページからも申し込みはできますが、予約や乗船もご自身で対応が必要なので、リピーター向けです。ホームページは日本語に変換でき国際電話のフリーダイヤルでは日本語サポートもあります。メルマガに登録しておくとセール情報なども送られてくるので、何度か乗船して慣れてきたら挑戦してみてもいいですね。
(参考:クルーズはどこで申し込む? 外国船の日本発着クルーズは? ) 船内の公用語は英語。乗船時に日本語で書かれた重要事項の説明が部屋に用意されており、日本語で問い合わせができるインターナショナルデスクもあります。何度かお世話になりましたが真摯に質問や困ったことにも対応をしてくれて心強い存在でした。 レストランのメニューや船内新聞は、私の乗船時は日本人も少なく英語オンリー。ただし日本人の乗船が多かったり、旅行会社が主催するツアーが発売になったりした際には、日本語対応も充実することが予想されます。心配な方は申し込む際に最新の状況を確認しましょう。
最後に~ノルウェージャン・ジュエルに乗船したらやりたいこと
取材乗船は3泊4日と短かったため、まだまだ体験できていないこともあります。そんな中ですが乗船して「ぜひこれはしてほしいこと」をまとめてみました。■毎日違うレストランへ。おいしいスイーツを好きなだけ楽しむ
ノルウェージャン・ジュエルには多彩なダイニングがあるので、毎日違う場所で食事をするのもおすすめです。 スイーツがおいしく、ケーキやアイスクリーム、アジアンスイーツまで種類も豊富。ビュッフェにもスイーツがずらり! いろいろチャレンジをしてみましょう。
■寄港地では入出港の映りゆく景色を楽しむ
見わたす限りの大海原もいいけれど、入出港時の景色が移りゆく様子は感動的。ノルウェージャン・ジュエルのクルーズは寄港地が多く、目覚めるたびに違う街との出会いがあります。
私のおすすめはDECK12の後方「The Great Outdoors」で、お茶や食事をしながらの入出港タイム。船尾の屋外にあるので180度の景色が楽しめます。
■マンダラスパやジムで心身を整える
マンダラスパの施術はさすがのレベル。疲労が蓄積された体も心も癒されます。お値段もそれなりに高めですが、ディスカウントが船内新聞で告知されることも。タイミングを見計らって受けてみてはいかが? 他方、トレーニングマシーンがそろうジムは無料で利用OK。この機会に健康的な習慣を身に着けるのもいいのでは?
いかがでしたか? ノルウェージャンクルーズラインでは2024年秋以降は別の客船になりますが、日本発着を始めアジアクルーズを積極的に実施予定です。詳細はホームページでご確認ください。
■ノルウェージャンクルーズライン公式ページ