Q. 私と性格の似た母ですが、会うたびにイライラしてしまいます。この先、どう付き合っていけばいいでしょうか?
性格が似ている母にイライラするのはなぜ? お母さんが身をもって教えてくれている重要なことに気づきましょう
母と娘の性格が似ていれば、話も気も合いそうだと思われるかもしれませんが、実際には親子関係で悩んでいる方は少なくありません。自分に似た母親にイライラして、すぐにケンカになってしまうのは、どうしてでしょう? 母と娘が、おだやかに上手に付き合っていくために必要なことを考えてみましょう。
Q. 「私と母は、家族の中でも性格が似ていると思うのですが、『仲のいい友達のような母娘』になれません。会うたびにどうしてもイライラしてしまいます。母に対してイライラしない方法はありますか? この先、母とどう付き合っていくのがいいか、悩んでいます」
A. お母さんは自分の「鏡」になってくれているのだ、と考えましょう
親と性格が似ていれば似ているほど、親の言動の端々に、自分に共通するいやな一面、自分が隠したい一面が透けて見えてしまうため、イライラしてしまうものです。特に母と娘は、同性であるがゆえに性格が似ていることが多く、娘は母の行動に自分に似たものがあると気づくことが多いものです。そのため、母と娘は「あ・うん」の呼吸で接しやすい面がある一方で、一緒にいるとしんどくなってしまうという声もよく聞きます。そうしたときには、「お母さんは私の“鏡”になって、私が直した方がいいところを身をもって教えてくれているんだな」というように受け止めましょう。つまり、母と接してイライラしたときこそ、「自分をよりよく変えるチャンスだ」と前向きに捉えるのです。
また、大人になってから親と話をすると、親の考え方が、昔と一貫して何も変わっていないことにふと気づいて、イライラする瞬間があるものです。でも、そのように感じるのは、自分自身が成長したことで、親の考え方を客観的に見れるようになってきたからではないでしょうか。「今の母の発言に対してイライラするのは、きっと私自身が成長しているからなんだな」――このように肯定的に捉えると、自分の感情をおだやかにすることができるでしょう。
以上のように、親をはじめ、家族に対して感じるネガティブな気持ちから学べるものに気づくと、親子間で生じるストレスを大きく減らすことができます。