「NISA口座を開設したけど投資できない」いったいなぜ?
2024年1月からスタートする新NISAをきっかけに、投資を始めようと考えている人も多いかと思います。しかし、2014年から始まった旧NISAでは、NISA口座の開設数は年々増えたものの、「口座は作ったけど投資はしていない」「投資に興味はあるが踏み切れない」という人も少なくありませんでした。投資に踏み切れない人の特徴には、以下の4つが挙げられます。
- 貯蓄がないから投資を始めることができない
- 投資に関する知識がない
- 忙しくて投資に向き合う時間がない
- 何を買っていいかわからない
それでは、こららの特徴別に対策を考えてみましょう。
NISA口座を開設しても投資になかなか踏み切れない人がいる。いったいなぜなのか?
1. 貯蓄がないから投資を始めることができない
投資に踏み切れないと感じている人の中には、「貯蓄がないから投資を始めることができない」と考えている人も少なくありません。特に、学生や新社会人の場合、貯蓄がないのは当たり前でしょう。しかし、お金を貯める必要性には気付いているはずです。バイト代や給料から毎月貯蓄しようと考えている人も多いと思います。その一部を使って、新NISAの「つみたて投資枠」で投資信託を買ってみましょう。例えば、毎月2万円の貯蓄をするなら、そのうち5000円を投資に回してみてはどうでしょうか。
投資を始めるには大金を用意する必要はありません。新NISAの「つみたて投資枠」で買える投資信託は運用コストが低く、長期・少額・分散を基本スタイルとして運用するため、市場の価格変動に一喜一憂する必要がありません。この方法は、貯金が少ない人でも始めやすく、将来の資産を形成するための第一歩を踏み出すのに最適です。
さらに、新NISAの魅力は売却益が非課税であることです。つまり、長期にわたって資産を増やす際に税金の心配がありません。資産を育てる過程で、税金の影響を受けずに資産価値を増やすことができます。
2. 投資に関する知識がないから
投資に関する知識の不足から、投資に踏み出せない人も多いでしょう。新NISAは、投資の知識を身に付けながら、将来の資産形成に向けて一歩を踏み出すための理想的な機会です。新NISAの「つみたて投資枠」を活用するメリットの一つは、少額からでも投資を始められることです。少額とはいえ、投資を始めることで投資に対する興味が高まり、情報に目が留まるようになります。また、実際に投資をすることで、相場観を養い、市場の動きに対する理解が深まります。
例えば、自転車に乗りたいと思っても、ただ見ているだけでは一生乗ることはできません。しかし、実際に乗ってみることで、ハンドルやブレーキの使い方を学べるようになりますね。
同様に、実際に投資を始めることで、なぜ株価が上昇したり下落したりするのかを理解する機会を得ることができます。この過程で、金融や経済の基本原則を学び、投資の知識を習得していくことができます。
3. 忙しくて投資と向き合う時間がない
忙しい生活を送っている方々にも、新NISAは投資を始める理想的な機会となります。新NISAのつみたて投資の魅力は、市場の変動を気にせずに、コツコツと資産を積み上げることができる点です。これは、忙しい日常生活の中でも投資を継続的に行う理想的な方法で、投資にかかる手間を最小限に抑えることができます。例えば「つみたて投資枠」で、毎月数万円ずつ投資信託を購入すると、長期にわたって資産を積み上げることができます。一度仕組みを作ってしまえば、ほったらかしで運用できます。資産を育てるプロセスを自動化し、将来の資産形成に向けたステップを踏むことができます。
4. 何を買っていいかわからない
どんな金融商品を選べばいいかわからないという方々にとって、新NISAは投資を始める絶好の機会です。投資初心者におすすめなのは「インデックス投資」です。インデックス投資とは、日経平均株価やアメリカのS&P500種株価指数など、特定の指数に連動する運用成果を目指す投資方法です。多くの企業に投資するため、リスクの分散が自然とできる点がメリットです。一つの企業の株価が下がっても、他の企業の株価が損失を補ってくれるからです。
この投資方法を簡単に実行できる金融商品が、「インデックス型ファンド」(インデックス型投資信託)です。インデックス型ファンドだと、指数に含まれるすべての企業に少額から自動で分散投資でき、特定の企業を選ぶ手間が省けます。初心者にとっては理解しやすく、投資の基本を学ぶのに適しています。
今、貯蓄や知識、時間がないとしても、新NISAは資産形成を進めるチャンスです。新NISAを活用することで、将来の資産形成に向けた一歩を踏み出すことができます。「つみたて投資枠」を活用して、毎月の投資額を設定し、資産を育てていくことを検討してみましょう。
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