Q. 独身生活で満足しています。中年になると心境が変わるのでしょうか?
若い今は、独身生活を満喫していても、中年になると、その気持ちが変わってしまうのでしょうか?
生涯独身で、仕事やプライベートで充実した生活を送る人がいる一方、このままでいいのだろうかと、ふと不安になる方もいるようです。独身のまま年を取ることへの不安感と、どう向き合えばよいのでしょうか?
Q. 「独身のまま30代半ばになりました。今の生活に不満はありませんが、“独身のまま中年になると狂う”と書かれた投稿を読んで不安になっています。今は自分の好きなことを楽しめていても、中年になると、突然空しくなったりするのでしょうか?」
A. 独身か否かにかかわらず、「中年の危機」は誰にでも訪れます
独身に限らず、中年期に入れば、若いころに楽しんでいた仕事や趣味に興味を失って、途方に暮れたり、若いころに決めた生き方に後悔したりすることは、誰にでもあることです。この現象を心理学では「中年の危機」と呼んでいます。「中年の危機」について詳しく知りたい方は、「40代、50代は注意!「中年の危機」の乗り越え方・対処法」をご覧ください。「中年の危機」は、多少なりとも誰もが経験する心の揺らぎです。シングルの方の場合、自分が選んだ「独身」という生き方について疑問や不安を感じることによって、「中年の危機」を経験する方は比較的多いかもしれません。とはいえ、人生についての考え方や感じ方には個人差があるため、独身の方の誰もが必ず「中年の危機」が強くなるわけではありません。
事情はどうであれ、悩みにとらわれすぎて気力がわかない、趣味もやる気がしないという状態が続くなら、早めに心の専門医に相談し、医療的な解決方法を考えるのが先決かもしれません。治療によって気持ちが落ち着けば、よりクリアな視点で自分自身と向き合えるようになると思います。