日常会話に潜む「地雷ワード」の中から、子育て中の夫婦に起こりやすい例をピックアップ。夫はどう言い換えるべきなのか、夫婦問題研究家・岡野あつこさんのアドバイスとともにご紹介します。
【地雷ワード】ほかのお母さんはみんな「ちゃんと」やってるよ!
あなたは誰の何と比較している? 出典:『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』
ほかの家庭の事情など知るはずもないのに、「みんなはやっている」と自分の意見を一般論にしているのがずるいところ。誰かと比べるようなワードにはセンシティブになりますし、まるで自分が平均点以下の人間であるような表現に傷つきます。「ちゃんと」という言葉もあいまいです。
この場面で、妻は夫の言葉にこう言い返したいと思っています。
【妻たちから夫へのひと言】ほかの旦那さんは“ちゃんと”育児してるけど?
自分の小さな失敗を反省する気持ちより、夫に投げかけられた心無い言葉によって、「じゃあ、その“ほかのだれか”と結婚すればよかったね?」と感情的になってしまいがち。「そういうあなたは、ほかのみんなと比べて家事や育児に協力できているのですか?」と返したくなります。
【言い換えワード】オレにもできることがあれば言ってね
育児や家事で疲れ切っている状態の妻は余裕がなく、うっかり忘れたりミスをしたりということがときどき起こります。そんなときは、まず日々の妻のがんばりをねぎらい、妻に負担をかけているかもしれないと考えてみましょう。自分が代わりにやろうか?という提案ができると、妻の側も素直に反省する気持ちにもなるものです。
妻がキレた最凶「地雷ワード」を、夫婦関係を見直すヒントに
『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』(監修:岡野あつこ/日本文芸社)
監修:岡野あつこさん
夫婦問題研究家、公認心理師、社会デザイン学MBA。目白短期大学非常勤講師。1991年の離婚相談室設立以来、相談件数4万件以上の夫婦カウンセリングのパイオニア。NPO日本家族問題相談連盟理事長。『ある日突然妻がいなくなった』(ベストブック)、『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』(日本文芸社)ほか。メディア出演多数、YouTube チャンネル「岡野あつこ チャンネル」運営。All About「離婚」ガイド。
【関連記事】