ビールに使う金額が高い街ランキング！1位は……？

ビールが一層おいしい季節になってきました。そこで今回は、総務省の「家計調査」を参考に、ビールに使う金額が高い都市をランキング形式でご紹介します。皆さんがお住まいの街はランクインしているでしょうか。

お酒のなかでも人気の高い「ビール」に大きなお金を使うのはどこの都市？

総務省の統計「家計調査（二人以上の世帯）　品目別都道府県庁所在市及び政令指定都ランキング（2020年（令和2年）～2022年（令和4年）平均）」によると、一世帯あたりの「ビール」に対する支出額の全国平均は、年間1万1430円となっています。これは「酒類」全体への支出4万5294円のうち約25％を占めており、やはりお酒のなかでもビールは人気が高いことが分かります。

では、ビールに使う金額が大きい街を見ていきましょう。同統計によると、ビールへの支出額が高い都市ベスト10は次のようになっています。 札幌市を筆頭に、東北（青森市、福島市、盛岡市、秋田市）や北陸（富山市、新潟市）がベスト10のほとんどを占める結果に。このランキングから、ビールの支出額は寒冷な地域の方が大きいという特徴が読みとれます。

第1位は札幌市。支出額は1万5188円と2位以下を大きく突き放しています。ビールの名産地として知られる札幌市ですが、消費量の面でも全国随一であることが分かります。また札幌市は、「ウイスキー」の消費額で第1位、「ワイン」で第5位となっており、お酒好きな人が多い土地柄であるといえるでしょう。

第2位は青森市で、支出額は1万4293円。青森市は、「酒類」全体の支出額で第1位になっているほか、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」と「チューハイ・カクテル」で第2位につけており、札幌市と同じく、お酒に大きなお金を使う地域性がうかがえます。

第3位は福島市。東北地方は総じてビールへの支出額が高い傾向にありますが、そのなかでも福島市はトップ。支出額は1万3931円と全国平均をおよそ2500円上回る数字になっています。また、そもそも「酒類」全体への支出額が大きい札幌市や青森市に比べると、福島市が支出額でベスト3に入っているのはビールだけであることから、とくにビールが好まれていると推測できます。

ちなみに7位の秋田市は、清酒への支出額が9204円と全国第1位。10位の新潟市は、同じく清酒への支出額が8794円と全国第2位。米どころは、ビールも飲むけれど、やはり清酒好きということも見てとれます。

ビールの消費額が低い街も紹介！

ビールへの支出額が大きい街を見てきましたが、逆にビールにお金を使わない街はどこなのでしょうか。ビールへの支出額ワースト10も合わせて確認しておきましょう。 ベスト10の方では主に東日本の地域がランクインしていたのとは対照的に、ワースト10で西日本の都市が多くを占めています。このことからも、やはりビールの消費額は東高西低の傾向にあるといえるでしょう。ワースト3の岡山市、浜松市、津市は「酒類」のランキングでも下位になっていることから、そもそもお酒にあまりお金を使わない街であるといえるでしょう。

また、宮﨑市は焼酎の支出額が1万2476円と断トツの第1位、同じく鹿児島市が焼酎の第2位、北九州市が焼酎の第3位と、「焼酎」のランキングで軒並み上位となっています。九州の都市ではビールよりも焼酎が好まれていることが読み取れます。

今回はビールに使う金額が高い街・低い街を紹介しました。皆さんのご家庭ではどのくらいビールにお金を使っているか、全国平均やお住まい地域の金額と比べてみましょう。

（監修：酒井富士子／経済ジャーナリスト・オールアバウトマネーガイド）