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シニア(高齢者)がスマホとプランを選ぶときのポイント! 筆者のおすすめもご紹介

最近はシニアにも利用が広がっているスマートフォン。ですが、なかにはスマートフォンを扱うのは難しいと思っている人も多いことでしょう。そこで、シニアがスマートフォンと料金プランを選ぶ上での注意点と、おすすめ商品をいくつか紹介します。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

スマートフォンの利用はシニア層にも利用が広がっていますが、「難しくて使い方が分からない」と感じている人も多いかと思います。また、従来型の携帯電話を使っていた時と比べて、料金プランが変わって「高くなった」と感じている人も多いのではないでしょうか。

スマートフォンも年々進化しており、よりシニアに適した機能を備えたものが増えています。料金プランもシニアの利用に適した低価格のものが拡大傾向にあります。

そこで、改めてシニアの利用に適したスマートフォンと料金プランの選び方、おすすめを紹介したいと思います。
<目次>

シニア(高齢者)がスマホを選ぶときのポイント

ここでは、シニアがスマホを選ぶときのポイントを解説します。

1. できる限り周囲の人と同じものを選ぶ
まず、シニアがスマートフォンを選ぶ上でのポイントですが、最初に着目すべきは「自分の周囲にいる人たちがどのスマートフォンを使っているか」です。なぜなら、身近な人と同じスマートフォンを使っていれば、使い方が分からない時に気軽に教えてもらうことができますし、便利なアプリや使い方などに関する情報交換もしやすいからです。

例えば、周囲にiPhone利用者が多いのであればiPhoneを選ぶのが最も安心感があるでしょう。ただ、iPhoneをシニアが利用するには、文字やアイコンが小さかったり、操作が分かりにくかったりすることが弱点。しかし、2023年に配信予定の新しいOS「iOS 17」でそれも大きく変わる予定です。
シニア向けスマホと料金

アップルはiOS 17の新機能として「Assistive Access」を提供予定。これを利用すればiPhone上で、シニア向けスマートフォンのようなインターフェースを実現できる

なぜならiOS 17の新機能として、アプリのアイコンを大きく表示するなど、シニアにもシンプルで分かりやすいインターフェースを実現する「Assistive Access」という機能が搭載されるからです。iOS 17が配信されて以降、この設定をしておけばiPhoneでも分かりやすい操作が可能になります。

【iOS 17新機能】これだけ知っておけばOK! 注目ポイント9選

2. 周囲にスマホ利用者がいなければ「シニア向けスマホ」を選ぶ
とはいえ周囲にiPhoneユーザーが少ない、あるいはスマートフォン自体を使っている人が少ないというケースもあるかと思います。そうした時は、携帯電話会社が販売しているシニア向けスマートフォンを選ぶのがいいでしょう。
シニア向けスマホと料金

シニア向けスマートフォンは、特に設定をすることなく大きなアイコンや文字で利用できる。購入したショップで使い方を教えてもらいやすいのもメリットだ

こうしたスマートフォンは、事前の設定変更などが必要なく、大きなアイコンや文字を表示してくれるなど、シニアにとって分かりやすい機能がそろっています。加えて携帯各社のショップに行けば分からないことを教えてもらえるので、周囲にスマートフォンに詳しい人がいない場合でも安心して利用できるのがメリットです。
 

料金プランは「大手3社」のサブブランドが狙い目

続いて料金プランについてですが、大前提となるのは携帯大手3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)が提供する、メイン・サブブランドの料金プランから選ぶことです。なぜならこれら3社のメイン・サブブランドは独自のショップを構えており、いざという時のサポートが受けやすいからです。

もちろん楽天モバイルや「格安スマホ」などとして知られる「MVNO(格安スマホや格安SIMを提供している通信会社の総称)」の方が料金は安い場合が多いのですが、これらはサポートする店舗がなかったり、店舗があってもサポートが有料だったりすることから、スマートフォンに詳しくない傾向が強いシニアにはあまり適していません。

・「折り畳み型の携帯電話」を利用している人の選び方
現在折り畳み型の携帯電話を利用している人なら、スマートフォンに乗り換えることで「はじめてスマホプラン」(NTTドコモ)、「スマホスタートプランライト」(au)、「スマホデビュープラン+」(ソフトバンク)など、シニアに優しい料金プランが利用できます。

しかし、既にスマートフォンを利用しているユーザーは契約できません。ゆえに、既に同種のプランを契約していて、サービス内容に不満がないのであればそれらの利用を継続することをおすすめします。

・すでにスマートフォンを使っている人の選び方
すでにスマートフォンを使っている人が料金プランを選ぶ場合、より低価格でなおかつ店頭でのサポートがある、サブブランドやそれに類する料金プランを選ぶのがいいでしょう。

メインブランドの「NTTドコモ(eximo)」「au」「ソフトバンク」が提供する料金プランは、スマートフォンを頻繁に利用する若い人たち向けに設計されていることが多く、データ通信が使い放題で高額なものが主体だからです。

シニア層は若い人と比べると、スマートフォンを利用する頻度が少なく、使用するデータ通信量も少ない傾向にあることから、安価に利用するならばサブブランドなどの料金プランを選ぶのがベストでしょう。シニア向けスマホと料金

NTTドコモが2023年7月に提供開始した「irumo」は料金プランの1つとされているが、実質的には「UQ mobile」「ワイモバイル」と同様、サブブランドの色が非常に濃い内容である

具体的にはNTTドコモであれば「irumo」、KDDIであれば「UQ mobile」、ソフトバンクであれば「ワイモバイル」がその対象となります。

まずはそれらの中から、通信量が3GB前後のプランを選んでみてください。

月の途中で通信量が不足して「通信速度が落ちてしまった!」というのであれば、より通信量が大きいプランに変更する、というのがベストではないでしょうか。
 

シニア(高齢者)におすすめのスマートフォン4選

これらを踏まえた上で、おすすめのスマートフォンを紹介します。

1. iPhone SE(第3世代)【3社共通】
シニア向けスマホと料金

iPhone SE(第3世代)

iPhoneを選ぶのであれば、最も適した選択肢となるのは「iPhone SE」の第3世代モデルでしょう。携帯大手3社のメイン・サブブランド全てで取り扱っている定番モデルのひとつである上、ホームボタンを押せばホーム画面に戻ることができる、分かりやすい操作性も魅力です。

2. あんしんスマホ【NTTドコモ】シニア向けスマホと料金

あんしんスマホ

NTTドコモのシニア向けスマートフォンといえば「らくらくスマートフォン(以下、らくらくスマホ)」が有名ですが、実は2023年5月、らくらくスマホを開発していたFCNT(旧・富士通コネクテッドテクノロジーズ)が経営破綻してしまいました。

そのため、今後のOSアップデートなどサポート面を考慮するならば、執筆時点における現行のらくらくスマートフォンはあまりおすすめできません。

一方、2022年に発売されたもう1つのシニア向けスマートフォン「あんしんスマホ」は日本メーカーの京セラ製です。こちらもコンシューマー向けスマートフォン事業からの撤退を表明していますが、サポートは継続しているので安心感はあります。

NTTドコモユーザーがいまシニア向けスマートフォンを選ぶなら、「あんしんスマホ」を選ぶほうがよいでしょう。

3. BASIO active【au/UQ mobile】
シニア向けスマホと料金

BASIO active

「BASIO active」は、KDDIの「au」「UQ mobile」の両ブランドで扱っているシニア向けスマートフォンで、開発しているのはシャープ。シニア向けの使いやすさに加え、ハンドソープで洗えるなど、清潔に利用できるのがポイントです。

4. かんたんスマホ3【ワイモバイル】
シニア向けスマホと料金

かんたんスマホ3

ソフトバンクの場合、ソフトバンクブランドの「シンプルスマホ6(シャープ製)」もありますが、ワイモバイルブランドで購入できるシニア向けスマートフォンは「かんたんスマホ3」の方になります。

こちらは「あんしんスマホ」同様、京セラ製。耐衝撃性能に加え抗菌・抗ウイルスコートを施すなど、やはり安心して使えることに力が入れられています。
 

シニア(高齢者)におすすめの料金プラン3選

ここでは、シニアにおすすめの料金プランをご紹介します。

1. 「irumo」3GBプラン【NTTドコモ】
「irumo」はNTTドコモが2023年7月から提供を開始した新しい料金プラン。店頭での一部サポートが有料になったり、いわゆる「キャリアメール」が別料金になったりするなど、従来のプランとの違いもいくつかありますが、その分他社のサブブランドと同様、通信量が少なくて料金が安いプランを選べるのが魅力です。

ドコモの新料金プラン「irumo」「eximo」とは? 「ahamo」との違いも分かりやすく解説

2. 「ミニミニプラン」【UQ mobile】
シニア向けスマホと料金

UQ mobileの「ミニミニプラン」は月額2360円で4GBのデータ通信を利用でき、余った分を翌月に繰り越すことも可能。各種割引の適用で月額1078円での利用も可能だ

KDDIのサブブランドである「UQ mobile」は、2023年6月より新しい料金プランを提供しており、なかでも最も安価なのが「ミニミニプラン」です。

月額料金は割引なしで2365円と、irumoの3GBプランと比べやや高めではありますが、その分通信量は1GB増量され4GB使えるほか、使いきれなかった通信量を翌月に繰り越すこともできます。

3. 「シンプルS」【ワイモバイル】
ワイモバイルの料金プランは通信量に応じたS・M・Lの3種類。なかでも最も安価な「シンプルS」は月額2178円で3GBの通信量を利用できます。
 

まとめ

いかがでしたか? ぜひご自身にあったスマホとプランを選んでみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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