男の子はかわいい、女の子は残念? 露骨すぎる孫への差別に母親は……
3きょうだいへの義母の「孫差別」がひどい……
「うちは13歳を頭に長女、長男、次女と3人の子がいるんですが、義母の“差別”がひどくて、子どもたちがかわいそうになることがあります」そう言うのはジュンコさん(43歳)だ。夫の実家から徒歩5分ほどのところに住んでおり、共働きのため義母には世話になってきた。だが子どもたちが大きくなるにつれ、義母の差別はひどくなってきている。
「第1子が女の子だとわかったとき、義母が『あらそう』と残念そうな顔をしたんです。今どき、女の子だからってあからさまに残念がる人もいるんだと、ちょっとびっくりしましたが、夫が『気にしないで、ごめんね』と言ってくれたので、直接文句を言うのは控えました。不快でしたけどね」
第2子が男の子だと知り、義母の反応は?
次が男の子だったときの義母の喜びようは大変なものだった。ジュンコさんが入院していた病院に山のようなプレゼントを持ち込んだ。なかには「今はいらない」というような幼児用の靴や洋服まであった。自宅も近いのになぜ病院に持ち込んだのかも不明だったが、あまりのうれしさに前後の見境がつかなくなったようだった。「次女が産まれたときは病院にも来ませんでした。あからさますぎておかしかったけど、子どもたちが大きくなるにつれて笑っていられなくなった」
長女と次女の七五三は無視したのに、長男の5歳の祝いのときは、着物屋さんを呼んで採寸し、紋付き羽織袴をととのえてくれた。毎年の誕生日も、長男だけはホテルのレストランで豪勢におこなってくれる。
「あるとき長女が、どうして自分と妹にはおばあちゃんは何もしてくれなくて、弟だけがちやほやされるのかと疑問を抱いたようなんです。夫にその話をしたけど、『気にしすぎだろう。どの孫だってかわいがってるさ』と、夫は聞く耳を持たなかった。だから娘たちには気にしないようにと言い聞かせました。
長男だけが義母の家でケーキを食べていたと長女から聞いたので長男に尋ねると、『僕はおねえちゃんたちと一緒にケーキを食べたいって言ったんだよ』って。長男も自分だけが食べることに抵抗があったようです。このままではいけないと、なるべく義母と距離を置くように心がけました。それでも夫も私も残業となって、どうにも保育園に間に合わないこともある。そんなときは義母に頼らざるを得なかった」
仕事を終えて、ジュンコさんが夫の実家へ行くと、長女と次女はふたりで遊んでおり、長男だけは義父母に囲まれていた。年端もいかない長男が「おばあちゃんにもらった」と3万円を持っていたこともある。そんな状態に彼女は耐えられなくなっていった。
>長男だけを特別扱いしていた義母が、なぜ?