「報われない」と感じてしまうのはなぜ? 知っておくべきこととは
「報われていない」と感じるのは“結果主義”の傾向が原因?
報われていないと思う人は、もしかしたら、“結果ばかりを求めている”のかもしれません。だから、結果が伴っていないと「やっている意味がない」と考えてしまうのでしょう。
ひと昔前は、社会全体に結果よりも「過程」の方を見る寛容さがありました。でも、時代と共に「結果主義」の傾向になっているように感じられます。そのため、大切なことを見失ってしまう人もいるかもしれません。
これは極端な話ではありますが、“人生の結果”なんて「死」に過ぎません。では、「どんな人生だったら価値があると思えるのか」というと、結局のところ「それまでの生きていた時間(=過程)をいかに楽しめたかどうか」なのです。
かつ、過程を楽しんでいたら、結果にはそこまでこだわらなくなってくることは多いもの。逆を言えば、過程で辛い思いをしているからこそ、結果ばかりにこだわってしまうことが多いのです。
できることなら、人生は“結果”ばかりを追い求めるよりも、“結果を気にしないでいられるほど、ただただ好きなこと”をしたいですよね。今「報われない」と感じている人は、目先の生活にばかりとらわれるのではなく、「人生というスケールで、自分の生き方を見直す」必要があるのかもしれません。
「本物」の人は社会的評価なんて気にしない
「報われない」と思っている人は、周りからの評価ばかり気にしているところがあります。しかし、社会的評価なんて、極端に言えば「風が吹けば変わるほど脆いもの」です。
例えば、人気だった俳優をあっという間にテレビで姿を見なくなった、なんてことはよくあること。ただし、その俳優が芝居をすることが本当に好きで実力を磨いていたら、テレビには出なくても舞台などで活躍することもあるでしょう。
芸に対する愛情が本物であればあるほど、「もっと芝居がうまくなりたい」「もっと芸を磨いていきたい」と思うものです。テレビに出ていたときよりも、舞台の上で、お客さんの目の前で実力を発揮したほうが幸せだと感じる人もいるくらいなのですから。
それは俳優業に限らず、あらゆる職業でも言えることです。その仕事が本当に好きで、自分の実力を磨き、人に役立ちたいと思う人は、周りの人がどう評価しようが「本物」です。本物の人は、「報われない」なんてことでいちいち悩みません。そんなことよりも、着実に自分の力をつけていくことに喜びを感じるからです。
報われない環境を選んでいるのは、自分自身かも
残念ながら、社会はいまだに平等とはいえないところがあります。コネクションや差別が横行する不平等な環境もあるでしょう。仕事でも、努力だけで出世できるような会社ばかりではありません。
しかし、努力は裏切りません。頑張って実力をつけていけば、違う環境でもっといい待遇の仕事ができるようになる可能性はあるのです。
私たちは囚われの身ではないので、「その仕事を辞める自由」があります。もちろん社会人であれば、ある日突然「会社を辞めます!」などと言って退職するわけにはいきませんが、柔軟性を持っていろいろな選択肢を探せば、その環境に縛られ続けずにすむ方法だって見つかるでしょう。
今報われない環境にいたとして、その場所を選んでいるのは“自分自身”だという言い方もできます。理不尽な環境だと思うのであれば、実力をつけて、もっと自分の力を発揮できる場所に行くことを目指した方がいいでしょう。
人の評価を気にしないくらい「自己を磨く」
「報われない」と思ってしまうのは、「自分で自分を認めていないこと」が要因かもしれません。自分を認めていない人は、周りからの評価ばかり求めるようになります。なぜなら、周りから認められることで安心したいからです。
でも、ほかの人がどう思うのかなんて、その人の勝手であり、コントロールできるものではありません。そんなものを求めて振り回されても、意味はないのです。それよりも、まずは人の評価を気にしないくらい、自分をきちんと認めること。さらに自分が納得できるくらい「自己を磨く」ことが重要なのではないでしょうか。
人生はいつだって「自分との戦い」です。自分を認められるようになりたいものですね。