横浜の観光・旅行

【横浜】乗り物好きの子どもと行きたい鉄道ミュージアム

鉄道発祥の地・横浜で、乗り物好きの子どもと一緒に楽しみたい、鉄道ミュージアムを紹介。「京急ミュージアム」「横浜市電保存館」「原鉄道模型博物館」のほか、無料で楽しめるスポットも。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

1872年、日本初の鉄道が新橋駅-横浜駅(現在の桜木町駅)間で開業しました。鉄道発祥の地・横浜で、乗り物好きの子どもと一緒に楽しめるミュージアムや博物館を巡ってみましょう(画像は提供、一部撮影)。
 
<目次>

【みなとみらい】京急ミュージアム

本物体験の魅力が詰まった「京急ミュージアム」(提供画像)

本物体験の魅力が詰まった「京急ミュージアム」(提供画像)

「京急ミュージアム」は、2020年に京急創立120周年事業の一環として、みなとみらい21地区の京急グループ本社1階に整備されました。コンセプトは「本物」を見て、触れて、楽しむ。館内はいろいろな体験ができる5つのエリアに分かれています。
同車両が引退した1970年代の風景を再現したホーム

同車両が引退した1970年代の風景を再現したホーム(筆者撮影)

京急ヒストリー」では、昭和初期から活躍した京急車両「デハ230形・デハ236号」を展示しています。実際に車内に入り、運転台や京急の歴史を紹介するコーナーなどが見学可。ホームは同車両が引退したころの1970年代の風景を再現しています。
京急沿線を再現した、巨大な「京急ラインジオラマ」(筆者撮影)

京急沿線を再現した、巨大な「京急ラインジオラマ」(筆者撮影)

京急ラインジオラマ」は、沿線風景を再現した長さ約12メートルサイズの巨大ジオラマ。その中を走行する鉄道模型(HOゲージ)を、模型の先頭に搭載したカメラ映像を見ながら、本物の800形電車運転台で操作できます(運転台操作体験は有料)。
難易度が異なる「初級」「中級」「上級」「わくわくコース」の4コースを用意(筆者撮影)

「鉄道シミュレーション」では難易度が異なる「初級」「中級」「上級」「わくわくコース」の4コースを用意(筆者撮影)

鉄道シミュレーション」では、本物の新1000形電車運転台による実写映像の運転シミュレーターを体験(有料、時間指定・定員制)。

このほか、バス運転台を再現したコーナー「バスネットワーク」(体験無料)や主に子どもを対象とした工作体験「マイ車両工場」(有料、定員制)のコーナーもあります。

入館には、インターネットによる事前予約が必要です。詳しくは公式サイトをご覧ください。

「京急ミュージアム」情報
住所:横浜市西区高島1-2-8 京急グループ本社1階
TEL:045-225-9696(9:00~17:00、年末年始は休業)
開館時間:10:00~16:30 ※1日3回(10:00~、12:30~、15:00~)入れ替え制
休館日:毎週火曜   ※祝日の場合は翌日、年末年始および特定日、臨時休館日あり
入館料:無料 ※一部コンテンツは有料
アクセス:横浜駅東口から徒歩約7分、みなとみらい線 新高島駅 2番出口すぐ
公式サイト:京急ミュージアム
 

【横浜駅東口】原鉄道模型博物館

世界最大級(※)のスケールを誇るジオラマ「いちばんテツモパーク」※一般公開されている一番ケージの室内ジオラマとして(提供画像)

世界最大級(※)のスケールを誇るジオラマ「いちばんテツモパーク」※一般公開されている一番ケージの室内ジオラマとして(提供画像)

原鉄道模型博物館」は、鉄道模型の製作・収集家として世界的にも著名な原信太郎さんが個人的に収集・製作した1000点を超える鉄道模型・鉄道関係コレクションを展示しています。

3つに分かれた展示スペースでは、箱根登山鉄道といった日本のローカルな車両からドイツ・ヴッパータール市の懸垂電車といった希少な車両模型を見ることができます。
走行音を立てながら鉄道車両が走り回る様子を楽しめます(提供画像)

走行音を立てながら鉄道車両が走り回る様子を楽しめます(提供画像)

圧巻なのが、世界最大級のスケールを誇るジオラマ「いちばんテツモパーク」。パリのリヨン駅をイメージした駅舎と欧米を思わせる街並みや風景の中を、原さんの模型が本物と同じ架線集電で、ゴトンゴトンと走り回る様子は見ていて飽きることがありません。昼夜を再現したライティングも注目です。

現在、博物館窓口では入場券は販売しておらず、事前にチケット販売サービス「イープラス」またはファミリーマート店内「マルチコピー機」で日時指定の入館券を購入する必要がありますので、お気をつけください。

「原鉄道模型博物館」情報
住所:横浜市西区高島1-1-2 横浜三井ビルディング2階
TEL:045-640-6699(休館日除く10:00~17:00)
開館時間:10:00~17:00(チケット販売終了16:00/最終入館16:30)
入館料:大人 1200円、中学・高校生 900円、小人(4歳以上)600円
<土日・祝日・ハイシーズン>大人1300円、中学・高校生1000円、小人(4歳以上)700円
休館日:毎週火曜・水曜(祝日の場合は営業し、翌営業日に振替休館)、年末年始、2月上旬(館内保守点検期間)
アクセス:JR横浜駅東口から徒歩5分、みなとみらい線 新高島駅 2番出口から徒歩3分
公式サイト:原鉄道模型博物館
 

【磯子区】横浜市電保存館

館内には7両の市電車両が展示されている(提供画像)

館内には7両の市電車両が展示されている(提供画像)

“ちんちん電車”の愛称で親しまれた「横浜市電」は、1904年から1972年までの約70年間にわたって市民の足として活躍していました。横浜市電保存館は、市電が廃止された翌年の1973年に滝頭車両工場跡地に開館、1983年に現在の市営住宅1階に建て直されました。2023年8月25日に開館50周年を迎えます。

館内には、7両の市電車両、停留所標識、敷石などが当時の姿で保存されており、市電が走っていた時代の時間と空気を感じられるようになっています。レトロな座席に座ったり、運転台で記念撮影したりと、実際に車両に入ることも。

「横浜の発展と交通」をテーマとした歴史展示コーナー(提供画像)

「横浜の発展と交通」をテーマとした歴史展示コーナー(提供画像)

歴史展示コーナーでは、「横浜の発展と交通」をテーマとして、横浜の発展の礎となった吉田新田の干拓から、横浜開港、関東大震災、戦後の復興、市電の最盛期を経て廃止に至る経過、その後の地下鉄への移行までがわかりやすく解説されています。

新たにオープンした「ハマジオラマ」(提供画像)

新たにオープンした「ハマジオラマ」(提供画像)

2023年7月19日には新ジオラマゾーン「ハマジオラマ」がオープン。「鉄道発祥の地である横浜駅から桜木町・みなとみらいエリア」と「新横浜駅周辺エリア」をメインとし、駅舎や象徴的な建物を配置するなど、見ごたえのあるジオラマとなっています。

模型車両はHOゲージを採用、街や地下を走る電車やバスの走行を、臨場感を味わいながらさまざまな方向から観覧できます。

昭和40年代の街並みをCGで再現し、市電の運転体験が楽しめる「市電シミュレーター」(無料)や、みなとみらいや新横浜の街を走らせることができる「Nゲージ」(1回100円)など、子どもたちに大人気の設備もそろっています。

「横浜市電保存館」情報
住所:横浜市磯子区滝頭3-1-53
TEL:045-754-8505
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
入館料:大人(高校生以上)300円 、 3歳~中学生100円  ※現金のみ
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3) ※春休み・夏休み・冬休み期間中は月曜日も開館
アクセス:横浜市営バス「市電保存館前」下車すぐ、または「滝頭」下車徒歩3分
公式サイト:横浜市電保存館

【桜木町】旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)

鉄道創業当時に走行していた110形蒸気機関車を展示(筆者撮影)

鉄道創業当時に走行していた110形蒸気機関車を展示(筆者撮影)

現在の桜木町駅が日本で最初の鉄道駅である「旧横濱駅」であることにちなんで、桜木町駅新南口近くの「CIAL桜木町ANNEX」1階に、「旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)」が開設されています。

パネル展示やジオラマなど見ごたえあり(筆者撮影)

パネル展示やジオラマなど見ごたえあり(筆者撮影)

鉄道創業当時、実際に走行していた110形蒸気機関車をはじめ、中等客車の再現、パネル展示やジオラマなどが展示されており、鉄道の歴史を感じられる空間となっています。観覧は無料ですので、気軽に立ち寄ってみては。

JR桜木町駅新南口の改札を出てすぐの場所には「鉄道創業の地 記念碑」も(筆者撮影)

JR桜木町駅新南口の改札を出てすぐの場所には「鉄道創業の地 記念碑」も(筆者撮影)

「旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)」情報
場所:神奈川県横浜市中区桜木町1-1-93 CIAL桜木町ANNEX 1階
時間:7:00~23:00(観覧無料)
アクセス:JR桜木町駅 新南口から徒歩約1分
公式サイト:旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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