そんなときに注目したいのが、減煙機能を搭載した焼き肉グリルです。山善の「煙が少ない焼き肉グリル XGRILL PREMIUM(エックスグリル プレミアム)」は、2021年9月に発売した焼き肉グリルで、2020年7月に発売された「減煙焼き肉グリルYGMA-X100 XGRILL」の上位モデルとなっています。
前モデルの実売価格が3980円、ワイドタイプが6580円なのに対し、上位モデルのXGRILL PREMIUMは1万6800円とかなり高額になっています。筆者は前モデルも使ったことがあり、十分な減煙効果を感じたので、XGRILL PREMIUMの実力も気になるところ。そこで、実際にXGRILL PREMIUMを使っておうち焼肉を試してみることにしました。
独自構造のプレートと吸煙ファンで煙を軽減
XGRILL PREMIUMは、独自のXカット構造を採用したプレートを採用しています。これは従来品にも採用されており、焼肉プレートの裏面を立体的な「X」の形状にすることで油が下に流れやすくなり、煙やニオイの元となる油を効率的に下に落とすというものです。 また、プレートの表面は端に向かって下がる曲線形状になっており、プレートの縁は中央に向かって傾斜が付いています。これにより、さらに油を下に流しやすくなっているそうです。油が下に落ちるということは、油はねも少ないということ。ヘルシーなだけでなく、焼肉後に机が油でベタベタになるのを防ぐこともできるんです。 上位モデルだけに搭載されているのが、吸煙ファンです。プレート側面に設置された吸い込み口から、内蔵の吸煙ファンが煙を吸い込みます。空気中に拡散する煙が減るのでニオイも軽減するのだとか。焼肉での煙は出ないがニオイは残る
操作部はタッチ式になっており、「焼き肉モード」と「たこ焼きモード」の2つが選べます。ファンは焼き肉モードのときだけ設定できるようになっており、温度は保温、140度、170度、200度、230度から設定可能。 使用時は必ず本体底部分に水トレイを取り付け、水300mlを入れましょう。その上に遮熱板、ヒーターユニットを取り付けて最後にプレートを載せます。焼肉モードにしたら温度を選び、ファンスイッチをタッチすれば減煙しながらの焼肉がスタート! 実際に焼肉をしてみると、煙はほとんど出ないので、部屋の中がモクモクすることは一切ありませんでした。これまで筆者は、水に油を落として煙を出さないタイプの焼肉グリルを愛用してきましたが、多少の煙は出ていたので、ここまで煙が出ないことにはとにかく驚くばかり。ただ、唯一気になったのが、ファンの音が少しうるさいかなという点です。大人数でわいわい会話をしながら使うのであれば問題ありませんが、2~3人でテレビを見ながら静かに使うとなると、テレビの音が少し聞こえづらそうです。
また、煙は出ないのですが、ニオイはどうしても残ってしまいました。とはいえ、通常なら部屋に2日ほど焼肉のニオイが残るのに対して、XGRILL PREMIUMは1日で消えていたので、空気清浄機と併用すればかなり短時間でニオイが消えるはずです。