初対面の人と会うと疲れるのは「隠れ人見知り」?
「初対面の人と会うと疲れる」のは、当たり前のこと
初対面の人と会うときは、相手の性格や好み、さらには自分と価値観が合うかどうかも分からないので、言葉や行動に気を付けることも多いでしょう。つまり、普段の自分ではないので、疲れるのは当然のことなのです。逆に、初対面の人と会っても疲れない人は、相手をきちんと知ろうとしていなかったり、気遣いが足りなかったり、むしろ相手に気遣わせていることも……。自分ではなく相手に「気疲れ」をさせてしまっている可能性もあります。
だから、「私は、“隠れ人見知り”かもしれない」と欠点のように悪く捉えるのではなく、むしろ「初対面の人と会って疲れるのは当たり前」「それだけ私は人に気遣ったのだ」と思ってもいいでしょう。
ただし「気を遣い過ぎ」の場合は、逆に相手を疲れさせる
気遣いができる人は、「相手を楽しませたい」「相手を不愉快な思いにさせたくない」という気持ちがあるもの。それ自体は、悪いことではありません。ただし、無理にテンションを上げたり相手に合わせたりして、“本来の自分”とかけ離れている場合は考えもの。そういう人は、心の奥底では「ありのままの自分でいたら、つまらない人間だと思われる」という恐れの気持ちがあって、無理して盛り上げようとしてしまうところもあるのかもしれません。
実は、無理している人のそばにいると、人は疲れてしまいます。だから、ある程度は自然体でいられるように、自分自身がリラックスする必要もあるのです。無理に相手を楽しませようとするのではなく、相手をよく観察し、相手のペースに自分を合わせるくらいのほうが、「話しやすい人だ」と思ってもらえることはあるでしょう。
初対面の人と会うと疲れるのは、「つまらない」からかも……
初対面の人と会うと疲れる理由は、「それほど楽しくないから」というのもあるかもしれません。気が合う友達は、互いに趣味や価値観が合っていることが多いので、自分が話すことを相手が面白がってくれたり、こちら側も相手の話を興味深く聞けたりします。しかし、初対面の相手の場合は、互いの共通の話題を探るところから始まり、そこまで興味のない話題でも、楽しそうに聞かなくてはいけない場合もあります。
つまらない話を聞き続けて苦痛に感じない人は、まずいません。しかも、相手に興味がなければ、その人の私生活の話など、よほど共通することや特徴的なことがない限り「つまらない」と感じてしまうことは多いでしょう。
初対面の人が多く集まる場所で楽しく過ごしたいときは、「自分と気が合いそうな人を見つけて話しかける」というのもひとつの方法です。場合によっては、意気投合して友達になれることもありますしね。「次も会いたい」と思えるような相手と出会えたときは、たとえ初対面であっても楽しく、疲れないことも多いものです。
自分だけでなく、相手も気疲れしているかも
初対面の人が多い場に行き「気を遣って疲れているのは、自分だけ」だと思うのは、間違い。実は相手も気疲れしてしまっている場合があります。そう思うと、もっと接し方を変えようと思いませんか?では、相手を疲れさせないためには、自分はどんな言動をすればいいのでしょうか。無理に盛り上げたり、テンションを上げたりすることは得策ではないと気付くでしょう。むしろ、リラックスしてご機嫌でいたほうが、相手も心地よさを感じることは多いのです。
人付き合いに疲れたときは、「1人の時間」を作ろう
人に気を遣いすぎる人ほど、「1人の時間」が重要。1人になって「自分自身を取り戻す」必要があるからです。だから、初対面の人と会ったときほど、きちんと休むようにしましょう。人との出会いによって面白い出来事に出くわすこともあるので、疲れるからといって初対面の人がいる場に行かないのはもったいないこともあります。ただし、疲れた分、自分を癒す時間を持つことは大切。がんばり過ぎずにいい人間関係を築いていきたいですね。