「これから投資信託を売買しようと思うのですが、いつ売買すればよいのか、具体的なタイミングに迷っています。中原さんだったら、いつ売買するのがベストだと考えますか?」
今回は、この質問にお答えします。
投資信託を売買するコツとは
そもそも:投資信託とは?
本題へ移る前に。そもそも「投資信託って何?」と思っている方もいるでしょう。まずは、ここから説明します。投資信託というのは、いわゆるファンドのことで、お金を誰かに委ねて、運用してもらうことのできる金融商品を指します。
投資信託では、機関投資家にお金を預けて、株式や債券などの資産に投資してもらいます。投資信託の質はピンキリですが、いわゆる「指数連動型」「インデックス投信」と呼ばれるものは、手数料が安いものが多く、ハズレも少ないので人気です。
「指数連動型」「インデックス型」といった投資信託に積み立てて投資する手法は「インデックス投資」とも呼ばれており、近年、世界的に人気な投資スタイルの1つです。
売買のベストタイミングはいつ?
そろそろ本題へ移ります。株式や債券に投資をするタイプの投資信託について、売買のベストタイミングを考えていきます。
ずばり、なるべく多くのリターンを得たいという方は、投資信託を売買するときのベストタイミングは「なるべく早く買って、なるべく遅く売る」のがよいです。
なぜか?というと、そもそも株式や債券に投資をすると、投資する時間が長いほど、配当金や金利をたくさん受け取れるからです。1年間だけ投資して1年分だけの配当金を受け取るよりも、10年間も投資を続けて10年分の配当金を受け取るほうが有利ということです。
つまり、投資信託では「いまあるお金で、これからの収入を買う」ことにつながるのです。
さすがに投資信託が「バブル」のように高すぎるときは「買わないほうが有利」「売ってしまうほうが有利」と言えます。しかし、そうでないかぎりは、株式も債券も、なるべく長く持つほうが有利!と考えてよいでしょう。
もちろん、これには例外もあります。第一に、バブルのように明らかに割高なものは、長く保有しても意味がありません。第二に、純金などの利息のつかない商品の場合は例外です。
まとめ
要点をまとめると、「投資信託はなるべく長く持つほうが有利だから、リターンを最大化したい場合は、早く買って、遅く売る、というのがよい!」と言えます。もちろん、これは1日や2日で大きく変わるものではありません。とはいえ、10年や20年といった、長い期間で考えると大きな差につながります。リターンを増やしたい人は、なるべく早めに始めることを検討してみるとよいかもしれません。