おすすめの被写体を聞く
まずは、おすすめの被写体についてChatGPTに尋ねてみました。漠然と「おすすめの被写体は?」という質問では幅が広すぎるので、本記事執筆の5月に撮れる季節の被写体という括りで質問をしてみました。すると、5月という括りでもまだ漠然としているのか、花や山など大枠の回答しか得られませんでした。それでも、この季節の写真撮影に向いている被写体の場所は的確に答えてくれています。また、質問事項に具体的な地名を盛り込むとさらにピンポイントの場所を挙げてくれます。 ChatGPTに被写体を聞くことは、撮影に有効な方法だと感じました。自分では思いもしなかった被写体の提案があれば撮影の幅を広げることにつながりそうです。
撮影が難しいと感じる場面の解決方法を聞く
続いては、一定の明るさで写すには撮影が難しい状況設定での解決方法を尋ねてみました。光と影のコントラストが強い場所という撮影の状況を説明し、その解決方法を聞きました。回答内容を見ると、どれも明暗差があるときに使う手法が並びました。特にHDR(High Dynamic Range)は露出を変えて複数枚撮影したものを1枚に合成するデジタル手法で、明暗差が大きい場所で使う機能として的確です。2つ目の回答にあるリフレクターは、レフ板のことを指しています。被写体で影になっている部分を照らすためにレフ板を使うことは撮影では日常的な手法です。
撮影の設定方法などをChatGPTに聞くときはできるだけ撮影する場面の詳細を書くことが大事だと感じました。その詳細な点についての解決方法を、AIは回答してくれるはずです。
機材の選び方について聞く
機材選びについても聞いてみました。今回は、これから写真を趣味にしたいと考えている人がスマホのカメラを使って撮り続けるか、それとも一眼カメラを買った方がいいのか迷っているという設定で質問してみました。回答では、それぞれの利点を挙げています。カメラの使い方によってスマホと一眼カメラでは使い勝手も違うので、この利点だけを伝える回答はうまい方法だと思います。比較ポイントを分かりやすく伝えてくれているので、最終的な決断する材料になることでしょう。もう少し回答数を増やしてほしいなら、「あと2つずつ利点を教えてください」と続けて質問すると回答してくれるはずです。
機材選びを尋ねる時はできるだけ具体的な機材のスペックと何を撮るために使うかという目的もあわせて書くと、より詳細な回答が得られるのではないでしょうか。
モチベーションについて聞く
最後に、撮影することへのモチベーションについて聞いてみました。これまでは撮影方法や機材などというカメラのハード部分への質問でしたが、ここでは撮影者の気持ちの持ち方についてChatGPTがどのように答えるか試してみました。回答では新たな場所や手法を取り入れることで打開策を得ることをすすめています。撮影にまた取り掛かりたいと思うきっかけになるのではないでしょうか。
しかし、筆者としてはここにはない内面的なことを突いた答えをすすめます。それは一度撮影を止めてみることです。いま気持ちとしてやりたくないと感じていることを無理に続けても、それはつらい気分になるだけではないかと考えるためです。
そんなときは思い切ってしぱらくカメラを持つことを止めてみることです。本当に写真を撮ることが好きなら、そのうち何かの機会にまた興味が写真に向いてくるはず。そのときにまた撮影を続けてみるのがいいのではないでしょうか。
AIからこちらが求める回答は得られなかったのですが、個人的に期待していた回答をお伝えしてみました。
写真撮影に関しての質問をChatGPTにぶつけてみた結果、全体を通してこれらは十分に活用できる内容だと感じています。撮影するのに迷った時など、参考にするには十分使えることでしょう。AIの機能も日々進化していると聞きます。今後はさらに精度の高い回答も得られるでしょうからますます便利に使えることも期待したいですね。