親戚というものはまず、お金の話をして……
世には平和なお葬式というものももちろん存在しますが、中にはなんとも戦闘的な状況になることだってあるのです。スタートは「お金の話」で間違いありません。「親族でお金の話ばかり(30代・女性)」
「親族同士で相続について口論になっていた (20代・女性)」
「まだお見送りの途中なのに大きな声で遺産相続の話をしていた(30代・女性)」
ざわつくトピックの最大のものが満を持して登場です。大きな声で話をするくらいなら、かわいいものだと思ってください。
話はさらに具体的な話題に突入します。
「遺産をどう分けるかの話になり、姉妹間で、誰が一番面倒を見た、今まで誰が最もお金がかかっている、誰が隠れてお金を使っていたなどの話をしていた(20代・女性)」
しまいには、乱闘に至るのです。
ひそひそと話をしているうちはまだまだ大丈夫です。でも、どうしたって、熱を帯びてきてしまうのが人間というものです。そしていよいよ喧嘩が始まります。
「お通夜の後、食事をしているときに親戚がもめていた(20代・女性)」
「祖母の葬式のときに息子たちが喧嘩していた(30代・女性)」
「会社の上司の葬儀に参列した際、サスペンスドラマさながらの遺産相続に関する喧嘩をしていて、あきれてしまいました。弔問客が帰ってから身内ですればいいのにと思ったものです(30代・女性)」
「お葬式で故人の生前の悪口を言い始め、それが発端で身内で喧嘩が始まった(50代・男性)」
故人の悪口はいただけません。それはもう、ゴングと同じ意味を持ちます。さあ、どんどん声が大きくなっていきます。
「知り合いのお父様のお葬式でのことでした。お葬式の最中に些細なことで揉め事になり、家族で言い争いが始まりました。内容も『〇〇はろくに家に帰ってこなかったくせによくもそんなことが言えるな!』とか『お前だって何も家のことをやらなかったのに何様のつもりだ!』とか。リアルに残念だなぁと思いました(40代・男性)」
「友人のお父さんのお通夜での出来事です。通夜振る舞いにぜひ残ってほしいと言われたので私たち友人は末席で故人を偲んでいました。すると突然、ご親族の席からの怒鳴り声に驚かされました。どうも翌日の席割と焼香順が気に入らなかったようで、お葬式を欠席すると言い放ってその家族全員が退席してしまいました(50代・男性)」
「亡くなった方の奥様が『お金がないから主人を共同墓地に入れる』と言い出して、親族同士の怒鳴り合いが起きた(30代・女性)」
葬儀会場には怒号が響き渡っております。そして、口で済まなければ、人は行動に出ます。席を立って去るという行為ならば、まだ紳士的だといえます。
「お通夜で久々に顔を合わせた仲の悪い親戚兄弟が殴り合いの喧嘩を始めました。灰皿で頭を殴り流血……(50代・男性)」
とうとう、血を見ることになってしまいました。
故人を偲び、お別れをするべく集まったはずなのに、やっぱりそこには現実が横たわっているのがお葬式です。お金の話だってせざるを得ないことだってあります。親戚だから遠慮がないのもわかります。でも、どうかみなさま、穏便にまいりましょう!
最後に、これだけ見たら「なんだかな」と思いますが、流血の惨事に至るまでを見てくると、だいぶかわいいものだと思えるエピソードで、無理やりほっこりいたしましょう。
「親戚のお婆さんのお葬式に参列したときのことです。お婆さんには40代の子どもが3人いました。お坊さんがお経を上げている中、その子どもたちが会葬御礼の入った紙袋で手元を隠してじゃんけんをしているではありませんか。後から聞いてみたら挨拶のスピーチを誰がするかじゃんけんで決めていたそうです(50代・女性)」
平和的解決とは、本当に尊いものですね。
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