人から「ナメられやすいのかも」と感じたときの対処法
ナメられやすい人は「優しい人」?
傾向として、優しい雰囲気を醸し出している人は、ナメられやすいことがあります。もしそんな態度をとられたときは、笑ってごまかさずに、冷静な態度で「そういうことはやめてください!」ときっぱり言いましょう。毅然(きぜん)とした態度がとれないから、ナメられやすくなっているのかもしれませんしね。一般的に、「優しい人」には2種類のタイプがいます。まず「心が強いから、人に対して思いやりが持てるタイプ」。そして「心が弱いゆえに、人に嫌われたくなくて、いい人のフリをしてしまうタイプ」です。前者は「真の優しさ」を持っていますが、後者は自己愛が伴う「偽の優しさ」にすぎません。
後者は、雰囲気にどこか「気弱さ」が見え隠れします。ゆえに、人の気弱さに目ざとい「人を茶化したいタイプ」の人に軽く見られてしまうのです。
人を茶化すタイプは、劣等感の強さゆえに「自分が相手よりも優れていることを実感して、自分を慰めようとする」ところがあります。よって、気弱さが見える相手を「恰好の的」にして、ナメた言動をとってくることも。
「気弱さ」を克服するために大事なこと
人からナメられやすい人は、自分の「気弱さ」を克服し、「真の優しさ(心の強さ)」を持てるように心がけた方がいいでしょう。一番大切なのは、自分のことをきちんと認められるようになること。そうすることで、人から嫌われることが怖くなくなってくるはずです。気弱な人は「人からの評価=自分の存在価値」だと感じがち。だからこそ、人から嫌われることを極端に恐れ、相手に嫌われないように優しい人を演じてしまうのです。
一方で、「自分のことをきちんと認めている人」は、人から嫌われたとしても自分に落ち度がなかった場合、「これは、相手の問題なのだ」と割り切ることができます。そうすると、むやみに人に嫌われることを恐れないし、ましてや、へつらう必要性も感じません。毅然とした態度をとれる人は、人からナメられにくいでしょう。
「表面的な部分」での“ナメられ回避”も大事
世の中には、肩書や見た目などの「表面的な部分」で相手を判断する人もいます。そういう人にナメられないためにも、TPOを考えた服装やマナーは大切にしたほうがいいでしょう。日頃からきちんとあいさつをしていなかったり、丁寧語、謙譲語、尊敬語が使えなかったりすると、“その程度の能力の人”だと判断されかねません。特にビジネスでは、ある程度、ビジネスマナーはできていた方が無難です。
また、「話し方」「声の出し方」で損する人も意外といます。いくらいいことを言っていても、ダラダラとした話し方ではナメられてしまう可能性も。それでは損です。話し方の工夫をしたり、話し方教室に通ったりして、改善した方がいい場合もあります。
ビジネスシーンなどでは、自分よりも若い相手に対してナメてくる人もいます。「年齢」だけは、対策の打ちようがなく、どうすることもできません。そういう相手と関わる場合は、誠意をもって自分の仕事をしっかり行い、実力を認めさせるしかないでしょう。
「人をナメる人間」の方に問題がある場合が多い
そもそも、人格が磨かれている人であれば「人をナメる」ということはしません。どんな見た目であれ、職業であれ、表面的な要素では判断せず、相手を人として尊重します。それができない人というのは、やはり本人に何かしら問題を抱えている場合が多いのです。だから、たとえナメられたとしても、気にすることはありません。とはいえ、ナメられていいことはないので、日頃から下に見られやすい人は、今回紹介したポイントを押さえてみてはいかがでしょうか。