貯蓄

【2023年版】株の配当は多いと不利?どう考える?

先日、こんな質問をいただきました。「株の配当は、多いほうがよいのですか? それとも少ないほうがよいのですか?」今回は、この質問にお答えします。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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先日、こんな質問をいただきました。

「株の配当は、多いほうがよいのですか? それとも少ないほうがよいのですか?」

今回は、この質問にお答えします。

そもそも配当って何?

本題へ移る前に。そもそも「配当って何?」という方もいるでしょう。まずは、ここから説明します。
株の配当金について考えてみましょう

株の配当金について考えてみましょう

配当というのは、「会社が株主に分配するお金」のことです。たとえば、1億円の利益を稼いだ会社があるとします。会社は、稼いだお金をさまざまなところに分配します。設備を買い直したり、銀行への返済に充てたり、投資家に分配したりするのです。このうち、投資家に割り当てられるお金が「配当」です。

投資家は、いわば企業のオーナーです。だから、企業がお金を稼いだら、その一部をオーナーに還元するのが一般的です。

株の配当は多いと不利?どう考える?

さて、ここからが本題です。投資家は「お金を稼ぐ」ために企業へ投資します。だから、一般論としては、受け取れる配当は多いほどよいです。

およそ10年分の株価データを集計してみたところ、日本株の場合は予想配当利回りが4%を上回る株は、受け取れる配当金が多いだけでなく、株価が割安で、値上がりしやすい傾向が確認できました。※2023年4月時点

特に、成熟企業は、配当利回りが低いと「投資不適格」とさえ言えます。なぜかというと、成熟企業は事業再投資しても成長できる可能性が低いからです。こういう会社は、稼いだお金をじゃんじゃん投資家へと還元すべきです。それにもかかわらず、配当利回りが低い……ということは、株価が割高か、あるいは企業自体が投資家への利益還元を怠っている可能性が高いです。つまり、地雷が多いのです。事実、配当利回りの低い成熟企業は、受け取れる配当が少ないうえ、株価も上がりにくいです。

最高のリターンを出したいなら、配当の多い株は逆効果

一方、配当が多い株には弱点もあります。配当が多い株の弱点は、「手堅く儲けられそうではあるけれども、大きく儲けられる可能性が低い」という点です。

配当が多い株は成熟企業が多いです。ところが成熟企業は、成長企業と違ってグイグイ成長することはありません。だから手堅く配当を受け取ることはできても、2倍、3倍と株価が上がることは、まれです。

もし、あなたが「大きく上がる株を買って、最高のリターンを出したい!」と考えるのであれば、配当の多い株は不適格と言えるでしょう。配当の多さよりも、売上や利益の伸びを重視すべきです。

まとめ

要点をまとめると、
「配当が多い株は夢がないけれど手堅い」
「配当利回りが4%を超える株は、これまで堅調な成績だった」
「もっと大きなリターンを求めるなら配当よりも成長を重視すべきだ」

という3点に集約できます。

配当が多い株は、夢がないものの手堅いです。着実にお金を増やしたい方には良い投資先でしょう。目安は4%です。このラインを超える銘柄は経験的にも成績良好ですから、探してみてはいかがでしょうか?
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