近年は技術が進歩し、家事を時短してくれる便利なコト・モノがたくさん登場しています。今回は、令和の「3種の神器」といわれる家電のほか、家事の時短につながるアイテムやサービスをご紹介します。
1. 調理スペースを広く取れるようになる「食器洗い乾燥機」
食洗機(食器洗い乾燥機)を実際に使い始めた人の感想で多いのが、「調理中に出た洗いたい物もポンポン入れていけるのがいい」という声です。その分、調理スペースが広く取れるようになり、気持ちよく調理できるなど、食器洗いの時間を短縮できる以外の利点もあります。導入が可能ならば、食洗機は容量の大きいビルトインタイプのものがおすすめです。鍋やフライパンはもちろんのこと、シンク周りのラックやガスコンロの五徳なども洗うことができるからです。
筆者の知人の中には、排水口のゴミ受け一式を2つずつ購入し、交互に食洗機で洗っている人もいます。単に食器洗いを時短できるだけでなく、キッチンのきれいを保つための作業をついでにできるのが、大型の食洗機のいいところです。
2. タイムフリーになり、モノを減らせる「全自動洗濯乾燥機」
洗濯乾燥機(全自動洗濯乾燥機)は、洗濯物を干す時間と取り込む時間を短縮してくれます。それに加え、天気や時間を気にしなくていい“タイムフリー”になることも大きな利点です。また洗濯物を干すための洗濯ハンガーや視界を遮る存在感の大きな物干し竿を処分し、すっきり暮らすことができるようになるのも洗濯乾燥機を導入するメリットのひとつです。ハンガー類の収納場所に困ったり、ピンチハンガーのピンチが絡まって厄介な思いをすることもなくなります。
3. 片付け癖がつく「ロボット掃除機」
スタートボタンを押すだけで、掃除機をかける時間が短縮どころかゼロになるロボット掃除機。タイマー機能が付いているものであれば、ボタンを押す作業さえもなくなります。さらにロボット掃除機を導入することの副産物は、床に置いてある物にひっかかってロボットにエラーが起こるといけないので、部屋を片付けるようになることです。4. ほったらかしでも食卓に並ぶ品数が増える「自動調理鍋」
食材と調味料を入れておけば、あとはほったらかしで調理してくれる自動調理鍋。タイマー機能が付いているものであれば、朝セットしておくと、帰ってきてすぐにできたての料理を食べることができます。調理している間に離れた場所で他のことができるというのが、自動調理鍋の最大の魅力です。筆者宅では、自動調理鍋を使い始めてから、作るのが面倒だと思っていた野菜たっぷりのポタージュが食卓に上る回数が増えました。また、煮物系の常備菜も手間なく作れ、文字通り“常備”することができるようになったので、結果的に食卓に並ぶ品数が多くなりました。
5. 買い物を時短してくれる「ネットスーパー」と「マイレジカゴ」
従来のインターネット通販とは違い、自宅近くの店舗から生鮮食料品を届けてくれるネットスーパーは、通勤時の電車やベッドの中など、自分の都合の良い時間にオーダーすると、早ければ当日中に配達してくれる便利なサービス。買い物時間を一気に短縮できます。筆者は2007年からネットスーパーを利用していますが、この15年ほどで節約できた時間は莫大です。またネットスーパーでは常に合計金額が確認でき、不要なものを削除するのも簡単なので、実は節約にもなっています。
実店舗で買い物をするのであれば、マイレジカゴがおすすめです。レジで精算する際に店員にマイレジカゴを渡すと、この中にレジを通した商品を入れてもらえます。
以前はレジカゴバッグ(レジカゴにセットできるサイズのバッグ)も使用可能でしたが、コロナ禍以降、マイレジカゴだけに対応しているスーパーが多いようです。レジで精算が終わったあと、サッカー台(買った商品を袋に詰める台)で荷詰めしなくて済むので、時短になります。
商品をスキャンするだけで、レジに並ばず買い物ができるイオンのセルフレジサービス「レジゴー」でマイレジカゴを使うと、さらに買い物時間を短縮することが可能です。
6. 音声コントロールや人感センサーアイテムで時短&快適に
近年、家の中のさまざまなアイテムがインターネットにつながるIoT化が進んでいます。照明を点けたり消してくれたり、テレビのチャンネルを変えてくれたりするAI音声認識サービスのほか、外出先からスマートフォンで操作をするとエアコンをつけたりお風呂を沸かしてくれるスマートリモコンなど、使うことで細かい時間の節約になるだけではなく、暮らしを快適にできる仕組みがたくさんあります。導入にかかるコストも、そう高いものではありません。
「接続するための設定をするのが何だか難しそう」と思われる方は、例えば玄関や廊下などの電球を人感センサーのものにしたり、キッチンタイマーをスマートフォンやスマートスピーカーの音声コントロールで実行するところからはじめてもいいでしょう。調理をしながら「アレクサ、3分のタイマーをかけて」と言うだけでタイマーが実行され、その便利さを実感できます。
小さな時短の積み重ねで自分の時間は増やすことができます。ぜひ自分の周りを見まわして、何か利用できるアイテムやサービスはないか探してみてください。