クルーズ旅はどんな人におすすめ?
クルーズの醍醐味は、お天気や自分の体調にあわせて自由気ままに過ごせること。客室からエレベーターで甲板にでれば360度の大海原が広がり、船内では各所でアクティビティを実施。夜にはダイニングでコース料理をいただく……これが全部旅行代金に含まれます。 そして外国客船の日本発着のクルーズは、海外への寄港が必ずある海外旅行。さまざまな国籍のスタッフがいて、船内はインターナショナルな雰囲気です。海外旅行をしたいけれど、いきなり数日間海外の環境で過ごすのはハードルが高いと思っている方にとっても、船内に戻れば日本人がいるので安心です。外国客船の中には子どもが集いアクティビティを行う無料のキッズクラブがある船が多く、子どもが楽しく過ごせるだけではなく、さまざまな人と触れ合えるので旅育にもおすすめ。子どもがキッズクラブに参加中、大人は自分の心身のメンテナンスができ、日頃の疲れの解消にもなりますよ。
2023年にやってくる外国船と注目の船は?
2023年は、カジュアル船、プレミアム船、ラグジュアリー船と、全てのランクのクルーズ船が日本発着クルーズを実施します。(※クルーズ船のランクについてはクルーズ船の種類と選び方を参照)。初めてクルーズに乗船する方は、期間も短めで価格も手頃なカジュアル船、あるいはプレミアム船から始めるのがいいでしょう。各船の特徴とおすすめ船を見ていきましょう。■カジュアル船で注目はMSCベリッシマ
2019年に日本に就航した船で、客室数2000室以上を誇ります。船上とは思えないウォタースライダー付きのアクアパークなどエンターテインメントが充実しています。 注目は、1歳からティーンズまで、年代に合わせたキッズクラブや施設があること(無料)。3-6歳のミニクラブ、7歳から11歳のジュニアクラブは、LEGO(レゴ)グループとコラボレーションした空間で、子どもが帰りたくなくなる夢のような空間が広がります。
また特筆すべきは、同室利用の3人目、4人目の18歳未満の子どもはクルーズ代金が無料ということ。太っ腹です(※別途港湾税4万5000円前後は必要です)。 秋まで継続して運航しているので、予定が組みやすいのもうれしいポイント。クルーズ会社の自主運行の他、旅行会社の貸し切り(チャーター)での運航も多くあります。チャーターの場合は、それぞれにサービスの特徴があり、申し込み先もチャーターをしている旅行会社経由のみとなりますので、その点は注意しましょう。
MSCベリッシマ 日本発着クルーズ
【チャーター】3社共催 株式会社HIS、株式会社クルーズプラネット、株式会社ベストワンドットコム(※GWやお盆休みなどに運航)
【チャーター】ジャパネットたかた
■プレミアム船で注目はダイヤモンド・プリンセス
プレミアム船は1泊当たり2~3万円台の船。中でも注目は、日本発着クルーズを長年実施してきた実績があるダイヤモンド・プリンセス。食事やおもてなしに定評があり、ファンも多い、日本の造船所で生まれた船です。日本語サービスが充実し、展望浴場「泉の湯」(有料)など、日本人のニーズに合ったサービスを提供しているので老若男女におすすめです。 ダイヤモンド・プリンセスは、この3年で全面的に内部を改装。ITを使った安心な非接触サービス「メダリオン」の搭載が始まっています。船内で同行者がどこにいるかも一目瞭然、部屋に近づくと施錠が解除されるなど、アフターコロナの新しいクルーズのスタイルも味わえます。
ITを使ったウエラブルデバイス「メダリオン」の導入が始まっています。船内で同行者がどこにいるかの位置情報の把握や、非接触でドアが開錠されるなど、新しいクルーズのスタイルも味わえます 提供:プリンセス・クルーズ
ダイヤモンド・プリンセスは、2023年秋まで全て自社での運航。申し込みは旅行会社の他、プリンセス・クルーズでもダイレクトに申し込みができます。ただしクルーズ会社に直接申し込みをすると、乗船前の手続きを自分で確認して行う必要があるので、「初めてクルーズに乗船」という方は旅行会社経由の方が安心です。 旅行会社の窓口経由の場合は、サポート体制が整っているので(例えば事前の申請案内や、手続きのサポートや説明会がある。乗船時には旅行会社専用の添乗員が同行するなど)、自分に合ったところを選択するといいでしょう。GW前後のクルーズについては、旅行会社限定でお得な「直前割」を発売しています(6日間のクルーズで5万3200円~港湾税・チップ等別)。
プリンセス・クルーズ日本発着ページ
取り扱い旅行会社一覧(プリンセス・クルーズ)
■ラグジュアリー船は多く日本発着を実施。注目はクィーン・エリザベス!
ラグジュアリー船は、1泊当たり5万円~の高級クルーズ。一般に小さな船が多く、クルーズ期間も2週間程度からと長めで、ゆったりと過ごせる大人向けのクルーズです。小さな船体を生かして大型船では接岸できない港へ寄港するなど通な過ごし方ができる、クルーズの中でも上級者向けです。 憧れの「クィーン・エリザベス号」もラグジュアリー船ですが、こちらは珍しく大型船。ラグジュアリー船の中では比較的乗船しやすい雰囲気のクルーズ船です。2023年は4月~5月に日本発着クルーズを6回運航しますが、人気の船なので、空き状況は旅行会社各社へ確認を。すでに2024年の日本発着の日程も公開され予約も受け付け中です。申し込みは取り扱いのある旅行会社へどうぞ。 キュナード・ライン(クィーン・エリザベス号日本発着)
その他、シルバーミューズ、アザマラなども、日本発着クルーズを実施します。
クルーズは、どこで申し込む? 感染対策や乗船準備は?
筆者も久しぶりの外国客船の日本発着クルーズに、ワクワクしています。紹介した以外にも、単発で日本発着クルーズを実施する客船もあるのでお好みを探してみてはいかがでしょうか。クルーズの申し込みは、「取り扱い旅行会社経由」もしくは「船会社にダイレクト(一部のみ)」の2通り。繰り返しになりますが、船会社にダイレクトで申し込むと、同行者の変更などが出発近くまでできるなど自由度がある一方で、自分で必要な手続きを進めなくてはいけませんので、その点を理解して申し込みましょう。なおチャータークルーズについては、チャーターした旅行会社のみの取り扱いになります。
クルーズ専門の旅行会社や、クルーズコンサルタントがいる店舗なら、熟知したスタッフが多いので安心です。また船内に専門の添乗員が乗船する旅行会社なら、何かトラブルがあった場合も心強いでしょう。各社でサポート体制が異なるので、問い合わせがしやすい、一番ご自身にぴったりとくる、安心できる旅行会社で申し込むといいですよ。
詳細はクルーズはどこで申し込む?も参考にしてみてくださいね。
クルーズ船のコロナ対策については、厳しい感染対策を徹底し運航再開となっています。新型コロナウイルスの5類へ移行前(5月7日乗船)までは、乗船前に抗体検査やPCRなどの申告が必要です。対応状況は刻一刻と変わり、旅行者に求められることも変わるので、情報をキャッチアップしておくことも大切です。
今すぐでなくとも、近い将来、いつでも旅ができるように、そろそろ準備を始めませんか? 旅行はご無沙汰という方はパスポートの期限が切れてしまっていることも。まずはそのチェックから始めてみてはいかがでしょうか。
※船によっては支払いが必要なサービスもありますので、乗る船の細則をご確認ください。