物価高に対抗! 自分で育てるキノコや野菜の栽培セットも人気
キノコを栽培する際には、他のキノコが混ざり込んでいないか、注意しながら食べるようにしましょう。
物価高が続く中、節約が難しい食費。楽しみながらコストを下げるために、自家菜園やベランダ菜園で野菜や果物を育てているという方もいるようです。本格的な自家菜園は難しい方は、最近人気を集めている野菜やキノコなどの栽培キットに挑戦してみるのもよいかもしれません。
ハーブ類はスーパーで購入すると高価ですが、家でもプランターだけで栽培できます。マンション住まいの方でも、ベランダで手軽に挑戦できますし、ビニールで覆うなどの温度調節をして、うまく育てば何度も収穫できます。その他、トマトやじゃがいも、ラディッシュなどの多くの野菜も、栽培キットで手軽に育てて、安全に食べることができます。
一方で、キノコには自家栽培での食中毒報道があるようです。何に気を付ければよいのかを見てみましょう。
キノコの自家栽培の注意点……軸の白いフワフワ部分は無害だが、屋外栽培では注意
キノコの自家栽培をした人からよくある疑問は、「軸の部分にカビが生えてしまったけど大丈夫?」というもの。キノコの軸の部分に白いふわふわしたものが付着していてカビのように見えるが、食べても大丈夫なのか?と心配になるようです。これはほとんどの場合、キノコの菌糸です。ちゃんと育ったキノコの一部ですので、問題ありません。ただし、そのふわふわしたものが、青、緑、黒など白以外の色だったり、異臭がする場合は、カビや腐敗の可能性がありますので、食べないようにしてください。
一方で、まれに自家栽培のキノコによる食中毒事故の報道もあります。自宅栽培していたシイタケに毒キノコのツキヨタケが混入してしまったというケースです。
詳しく報道の内容を見ると、これらのケースはいずれも手軽な屋内向けのキノコ栽培キットで起きたものではなく、屋外で育てる「原木栽培」で起こったもののようです。別の場所からツキヨタケの胞子が飛んできて、たまたまシイタケを育てていた原木に付着し、一緒に育ってしまったものと思われます。屋内の手軽なキットでは通常起こらないことですが、庭や裏山などの屋外スペースでシイタケを栽培しようと思っている方は、注意が必要です。
こういったまれなケースを除き、多くの野菜や果物栽培は「育てる楽しさ」と「食べる楽しさ」の2つを味わうことができる趣味だと思います。ただ切り詰めるだけの節約ではなく、楽しみながらできる工夫を取り入れてみるのもよいかもしれませんね。
■参考