鉄道博物館
鉄道博物館のターンテーブル(転車台)に載ったC57形蒸気機関車

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鉄道ブームの火付け役のひとつとされる鉄道博物館が、2007年10月14日の「鉄道の日」に埼玉県さいたま市の大宮に開館。現在も相変わらずの混雑振りで、人気のSLシミュレーションなどは予約をとるのに一苦労だ。館内の展示やイベントも充実していて、リピーターも多いが、ファミリーやカップル、女性だけのグループなど幅広い層に受け入れられ、さながらテーマパークのようだ。

今回は、上記の鉄道博物館を中心に、全国にある鉄道関係博物館を紹介して、それらの楽しみ方をまとめてみた。

わが国最大、ボリューム一杯で人気が持続する鉄道博物館

展望車
かつて東海道本線を走った特急列車の最後尾に連結された展望車
特急電車「とき」
交直両用急行形電車と特急電車
広い敷地を充分に活かした30両もの歴史的鉄道車両の展示が圧巻だ。中心には、ターンテーブル(転車台)に載ったC57形蒸気機関車135号機が置いてあり、毎日2回汽笛を鳴らしながら1回転する。

他には、最初に新橋・横浜を走った1号機関車から、東海道本線を走った特急用展望車、初代ブルートレイン20系客車、「とき」「あいづ」などに使用された特急電車など昭和時代を颯爽と走り抜けた名車輌が展示され、一部の車輌は客室内を見学できる。
ミニ列車
ミニ列車とはいえ、信号システムは本物そっくりで大人でも夢中になって運転できる
また、運転士気分になれる電車のシミュレーションも目玉で、一番人気は、D51形蒸気機関車のシミュレーションだ。大変リアルで、予約を取るのが非常に厳しい。屋外に敷き詰められた線路を自分で運転して走り回るミニ列車も人気だ。本物同様の信号システムは、鉄道運行システムを知る良い機会でもある。

鉄道の様々なシステムを、ゲーム感覚で楽しみながら学べる「ラーニングゾーン」は、ファミリー向け。鉄道の知識がない人も、遊びながら知識を得られる。

日本食堂
1階の日本食堂では、窓の外を通過する本物の列車を見ながら食事ができる
他には、巨大なジオラマを走り回る鉄道模型、豊富な資料やコレクションを再整理して公開する特別展示会、貴重なフィルムによる映画会、駅弁を買って本物の車輌内で食べる昼食、TDL顔負けのお土産コーナーと、とても1日では回りきれない。人気が継続する所以だ。

鉄道博物館
アクセス:JR大宮駅より埼玉新交通(ニューシャトル)で一駅3分、鉄道博物館下車
入館料:大人1000円、小中高生500円
休館日:火曜(夏休みなどは無休)

リニューアルして魅力アップとなった東武博物館

ネコひげ
見事復活を遂げた愛称「ネコひげ」
最初の電車
東武鉄道最初の電車
みんなに囲まれる電気機関車
貨物用に使われた電気機関車も子供たちに囲まれて照れくさそうだ
東武鉄道専門の鉄道博物館。2009年7月リニューアル・オープン。屋外展示場に往年の特急電車(愛称ネコひげ)が新たに展示された。東武初代の蒸気機関車、電気機関車、電車が揃う。東武線の高架下を利用して、走行中の本物の電車の足回りが観察できる窓が面白い。なぜか場違いのように置いてあるドイツの鉄道模型ジオラマが物珍しい。ドイツの田舎町のミニチュアが良くできていて見とれてしまう。

東武博物館
アクセス:東武伊勢崎線東向島(浅草から3つ目)下車すぐ
入館料:大人200円、中学生以下100円
休館日:月曜

屋外展示が主体の青梅鉄道公園

E10SL
貴重なE10形SLが保存されている
新幹線
0系新幹線が保存されている
丘の上にある公園タイプの展示型博物館。地元ゆかりの青梅線を走った電車や電気機関車のみならず、展示SLの種類が充実していて、ここにしかないE10形SLは貴重品。他には0系新幹線も置いてある。秋は周囲の紅葉が美しく、散策にもおススメだ。

青梅鉄道公園
アクセス:JR青梅線青梅駅から徒歩15分(上り坂)
入園料:100円(小学生以上)
休園日:月曜

ユニークな地下鉄博物館

東京メトロ関連の博物館。銀座線開業時の車輌や駅風景を再現したコーナー、電車シミュレーション、イベントホールなどがある。

地下鉄博物館
アクセス:東京メトロ東西線葛西駅(大手町から各駅停車で16分)高架下
入館料:大人210円、中学生以下100円
休館日:月曜

本物の電気機関車の運転もできる碓氷峠鉄道文化むら

長野新幹線開業と引き換えに廃止となった信越本線・横川の機関区跡地を再開発した博物館。電気機関車の展示がメインで、かつて横川~軽井沢の峠越え補機として活躍したEF63形の体験運転ができるのがウリだ。

碓氷峠鉄道文化むら
アクセス:JR信越本線横川駅すぐ。高崎から普通列車で約35分
入園料:500円(中学生以上)、小学生300円
休園日:火曜(8月は無休)

全国各地の鉄道関連博物館

たくさんあるので、特に注目したいものをご紹介します。

梅小路蒸気機関車館(京都市)
旧国鉄で活躍したSLの殿堂。何台かは館内で展示運転をする。保存SLが牽引する「SLスチーム号(乗車料金=200円)」を館内の線路で運転している。C57形1号機はSLやまぐち号運転のため春から秋は出張中。C56形160号機もイベントがあれば出張運転に出かける。
アクセス:JR京都駅からバスまたは山陰本線・丹波口より徒歩15分
入館料:400円(高校生以上)、小人100円
休館日:月曜(夏休みなどは無休)

交通科学博物館(大阪市)
鉄道を中心としつつもクルマ、航空機の展示もある。ここにしかないSL「義経号」、DD54形ディーゼル機関車などはファン必見だ。
アクセス:大阪環状線弁天町駅の高架下
入館料:400円(高校生以上)、小人100円
休館日:月曜(開館の場合あり)

四国鉄道文化館(愛媛県西条市)
四国ゆかりのディーゼル機関車DF50形が見られる。また、当地出身の元国鉄総裁で、新幹線生みの親といわれる十河信二記念館が併設されている。そのため、引退した0系新幹線が、車両としては四国と関わりがないにもかかわらず、展示されている。
アクセス:JR予讃線伊予西条駅東隣
入館料:300円(高校生以上)、小中学生100円
休館日:水曜

九州鉄道記念館(北九州市)
9600形SL
入口には石炭輸送で活躍した古豪9600形SLが置いてある
古い客車
屋内には九州で活躍した創業時の客車が保存されている
門司港駅近くにあり、周囲のレトロ地区とあわせて見学すると良い。九州ゆかりのSLから電車まで幅広く展示。
アクセス:門司港駅近く
入館料:300円、中学生以下(4歳未満は無料)150円
休館日:第2水曜(例外あり)
三笠鉄道村(北海道)
北海道ゆかりの車両を展示。小型SL牽引トロッコ風客車の運転が注目だ。
アクセス:岩見沢よりバスで約30分
入館料:520円、小中学生210円、SL列車乗車は別途200円
休館日:月曜

鉄道関係の博物館は、他にもいくつかある。いずれにせよ、まずは身近な場所にある博物館を訪ねて、鉄道の歴史に浸れば、鉄道がぐっと身近になるだろう。次回、鉄道旅行をするときには、違った目で列車を観察したり、親しみを感じて、新たな魅力を見いだせると思う。

<関連>リンク>
九州鉄道の原点、門司港駅と鉄道記念館

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