そこで、オールアバウトが2023年1月~2月にかけて銀行口座の利用状況について、アンケート調査を実施! 今回は、「メインバンク」と「利用している銀行」のランキング結果を発表します。
アンケート回答者の属性は画像のとおりです。 10代~70代、北海道から九州沖縄にお住まいの男女366人に回答いただきました。 まずは、「メインバンクにしている銀行」のランキング結果です。
メインバンク最多はゆうちょ銀行!
「メインバンクはどこですか?」という質問の得票数1位は、ゆうちょ銀行でした。 ゆうちょ銀行をメインバンクにしている理由については、「引っ越してもだいたい近所に郵便局がある」「郵便を出すついでにお金を下ろせる」など、全国どこにでも郵便局の窓口やATMがあり、利便性がよいとの理由が目立ちます。また、「土日も入金・出金の手数料が無料だから」という意見もありました。一般的に、土・日・祝日や深夜時間帯のATMの利用は、1回につき数百円程度の時間外手数料がかかります。しかし、ゆうちょ銀行では、曜日や時間帯関係なく、いつでも入金・出金の手数料は無料(ゆうちょ銀行店舗内や郵便局内に設置しているATMの場合)。
このように地域網羅性に加え、お得さのバランスのよさが人気の理由だと思われます。
メインバンク、2位以下の傾向は?
続く2位に三菱UFJ銀行、3位に三井住友銀行、5位にみずほ銀行、6位に埼玉りそな銀行、7位にりそな銀行と、都市銀行が上位にランクイン。そんななか、インターネット専業銀行、いわゆるネット銀行として健闘したのが4位の楽天銀行です。理由を見てみると、「アプリの使い勝手がいい」「銀行取引で楽天ポイントが貯まる」「楽天証券の口座と連携すれば金利が高くなる」などが目立ちます。
ゆうちょ銀行や都市銀行をメインバンクに選んだ理由として「会社指定の給与振込口座だから」「学生時代に開設してそのまま使っている」「身近だから」など、職場の都合や親の意向、住んでいる地域といった、環境による理由が多かった一方、ネット銀行は利便性の高さや経済的なメリットなどで、自らの意思で選んでいる人が多いようです。
保有銀行口座は3つ!ネット銀行も用途によって使い分け
「銀行口座をいくつ持っていますか?」という質問では、保有している銀行口座数は3つが最多で32%、2つが27%でした。1つしか保有していない人10%と合計すると、7割近くの人が1~3つの銀行口座でやりくりしていることになります。
反対に、銀行口座を4つ以上持っている人は全体の3割強という結果に。銀行口座が4つ以上になると管理が難しくなるようです。
また、複数回答OKの「利用している銀行はどこですか?」という質問では、メインバンクと同様、ゆうちょ銀行が得票数1位でした。 ただ、メインバンクの調査結果と大きく違うのは、2位の楽天銀行、6位の住信SBIネット銀行、7位のPayPay銀行など、ネット銀行が複数ランクインしている点です。
アンケートでは「これから使いたい銀行はどこですか?」という質問も投げかけており、そこでもネット銀行を使ってみたいという意見が多くみられました。使ってみたい理由としては、「副業の報酬受け取り口座にしたい」「スマホ決済や証券取引など系列サービスと合わせて使いたい」「金利が高い」など。用途や目的に合わせてネット銀行を使い分けている、あるいはこれからそのように使い分けたいと考えている人が多いようです。
まとめ
今回のアンケートでは、メインバンクとしてもサブバンクとしてもゆうちょ銀行が圧倒的に人気であるとわかりました。また、都市銀行や地方銀行も根強い人気がありますが、多くの人が複数の銀行口座を使い分けている中で、ネット銀行も取り入れようとしている面も見えてきました。ただし銀行口座はたくさん持っていればいいというものではなく、管理が煩雑になる可能性もありますので、用途や目的に合わせて賢く銀行口座を使い分けて、お金の流れを整理整頓していきましょう。
(監修:酒井富士子/経済ジャーナリスト・オールアバウトマネーガイド)