寿司

スシローも対応に追われる、回転寿司店での「迷惑行為」…その背景と回転寿司業界の今後を考える(3ページ目)

ここ最近、物議を醸している飲食店での「迷惑行為」。特にその被害は回転寿司店に集中しているが、その理由と回転寿司業界の今後について、回転寿司評論家の筆者が解説する。

米川 伸生

執筆者:米川 伸生

寿司ガイド

これからの回転寿司はどうなるのか?

では今後、回転寿司業界はどうなっていくのだろう?

今回の「迷惑行為」騒動で、注文商品のみをレーンに流すと発表したスシロー(※4)や、現在オーダー専用レーンしかない「回らない回転寿司」を標榜する魚べい、またこのシステムの全店導入を目指すはま寿司など、「回す店」と「回さない店」に二分されるだろう。どちらもそれぞれ良いところがあり、どちらのスタイルも存続していくことと思う。

「回さない店」では注文レーンを流れてくる寿司にイタズラができない仕組みを構築すること、「回す店」ではくら寿司が採用している抗菌寿司カバーの導入や監視の強化などアナログな取り組みが必要になるかもしれない。
レーンの中にいる職人が握りたての寿司を提供してくれるグルメ回転寿司店の例。画像は筆者撮影

レーンの中にいる職人が握りたての寿司を提供してくれるグルメ回転寿司店の例。画像は筆者撮影

グルメ回転寿司といわれる、レーンの中に寿司職人がいて握りたての寿司を提供する業態では、常に職人をはじめとした従業員の目が光っているため、今回のようなことは起きにくい環境にある。

機械化を推進する店は機械の力で、マンパワーを推進する店は人の力で問題解決をすることが求められるだろう。

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