鉄道/季節別のおすすめ鉄道旅行

夏におすすめの鉄道旅行(2ページ目)

夏にふさわしく涼を求めて旅立つ先は、北海道と甲信越。そのオススメ路線の見所を紹介してみよう。さらに初夏の風物詩、箱根登山鉄道の「あじさい電車」も紹介する。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

甲信越の車窓から

■山また山の絶景が続く中央東線
スーパーあずさ
新宿と松本を結ぶ最速列車の「スーパーあずさ」

富士山を手始めに、小渕沢付近からは八ヶ岳がかなり長い間車窓に現れる。諏訪湖は近い割には市街地に遮られて見にくい。塩尻を過ぎて、篠ノ井線に入れば北アルプスが遠望できる。特急「あずさ」は車窓から山の姿を堪能できる列車だ。
■ハイブリッド車になった高原列車の旅・小海線
ハイブリッド車
日本鉄道最高地点付近を走るハイブリッド列車

八ヶ岳のふもとをのんびり走る小海線。環境にやさしいハイブリッド車の登場で話題沸騰。従来のディーゼルカーとは比較にならない静かさに驚くことだろう。林の中を進み、人気のリゾート地・清里を過ぎると日本鉄道最高地点を通過して、日本で一番高いところにある駅・野辺山に到着だ。ウォーキングかサイクリングで高原の風にあたりながら最高地点へ行ってみよう。

■北アルプスを望む大糸線
大糸線
写真遠方にはアルプスの山々が見える。さすが大糸線だ

進行方向左手には北アルプスの高峰が続々と現れる。穂高で降りれば、風変わりな駅舎がお出迎え。安曇野の中心地は、美術館をはじめ巡るところが一杯だ。信濃大町はアルペンルートの玄関口でもある。さらに北上すれば仁科三湖、白馬と進み、南小谷でディーゼルカーに乗り継げば、糸魚川までの渓谷美を堪能できる。

■千曲川に沿って走る飯山線
替佐に到着する列車
「うさぎ追いしかの山」と唄われた替佐駅周辺。列車が到着すると「故郷」のメロディーがホームに流れる

日本の故郷といってもいい飯山線沿線。千曲川に沿ってのんびり進む。替佐は唱歌「故郷」の作詞者・高野辰之の故郷で駅に列車が着くたびに「故郷」のメロディーが流れる。「小京都・飯山」は寺社の多い落ち着いた町だ。さらに乗り進むと戸狩野沢温泉のホームでは夫婦道祖神が迎えてくれる。列車の本数はさらに減って不便になるが、飯山線の旅は千曲川に沿って新潟県・越後川口まで延々と続く。

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