2022年冬のボーナス支給、前年冬に続き増加
コロナ禍の影響でボーナス事情も悪化していましたが、2021年夏からは状況が良くなってきました。2022年冬のボーナスも期待できそうです。日本経済新聞社がまとめた2022年冬のボーナス調査(12月1日時点)の結果を紹介します。この調査は、上場企業を中心に2021年と比較可能な511社の数字をまとめたものです。大手企業のボーナス事情をみてみましょう。前年比9.7%増、84万3059円。増加率は過去最高
2022年冬のボーナス回答・妥結状況。全体の支給額平均は84万3059円で増加率は過去最高。 調査対象の企業は、上場企業を中心に2021年と比較可能な511社で算出。(出典:日本経済新聞社賃金動向調査、2022年12月1日時点。加重平均、増減率と前年比は%)
2022年冬ボーナス、税込み支給額の平均は84万3059円で、過去最高の2018年に次ぐ水準。また、前年からの増加率9.7%と過去最高とのこと。同調査での2021年冬ボーナスは前年比0.77%増と微増でしたが、2022年冬は大幅増となりました。2年連続増加で、特に2022年は大きく上がりました。
製造9.32%増、非製造11.01%増
製造業は前年比9.32%増と去年に続き前年を上回りました。平均支給額は89万7267円と90万円にせまる勢いです。また、非製造業も11.01%増と大幅に増えており、2021年冬は1.76%減でしたが、3年ぶりにプラスとなりました。コロナ禍での落ち込みから回復したようです。高支給業種トップは情報・ソフト、不動産・住宅、精密機械
業種別のボーナス平均額をみると、トップは情報・ソフトの111万7360円で前年比6.91%増でした。2位は不動産・住宅で108万7743円、前年比6.43%増です。3位は精密機械で106万4943円、前年比4.83%増でした。4位の電機は102万4770円とここまでが100万円超えとなります。
鉄鋼77.75%、鉄道・バス28.37%増!
前年冬からの増減率をみると、鉄鋼が77.75%増と大きく上げています。2020年冬は前年比23.73%減だったので、コロナ前より更に上がったようです。また、鉄道・バスは28.37%増。また、ホテル・旅行16.94%増、外食・その他サービスも15.71%増。いずれも、コロナ禍での支給減少から回復しています。また、造船も15.45%増と、5業種が前年より15%以上上がっています。繊維、陸運、建設、食品、ガスは前年より減
一方、前年より減少したのは、繊維、陸運、建設、食品、ガスの5業種のみ。とはいえ、減少は繊維の2.37%減が一番減っており、微減というところです。製造、非製造いずれも、多くの業種で前年よりアップしており、久々の嬉しい結果となりました。
会社別支給額トップはディスコ、平均316万円!
会社別の支給額のトップは半導体製造装置のディスコで前年冬より32.39%増の316万3228円でした。平均年齢38.6歳で300万円超えです。また2位の東京エレクトロンも半導体の会社で支給額は284万6569円。前年比1.84%減と微減ではありますが、 300万円近い支給。半導体関連会社が健闘しています。
3位は住宅・建設・不動産のトーセイで204万1860円。この上位3社は、2020年、2021年の冬ボーナスでもトップ3に入っており、3年連続上位3社となっています。また、4位はスター精密で前年比53.36%増の 189万5243円。工作機械の売れ行きが順調で大幅アップとなったようです。
2023年は原料価格高騰などの影響を受ける?
2年連続前年よりアップした冬のボーナス事情。2021年は微増で、業種によっては大きく下げているところもありました。2022年は下げている業種でも最大2%程度と全体的に良い結果となっています。ただ、原料価格の高騰などで利益が減り始めている業種も多くあり、今後の業績が気になるところです。2023年の冬ボーナスが3年連続増となるか注目したいところです。【関連記事をチェック!】
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