家計簿・家計管理

親の貧困を子が断ち切る方法とは?2つの方法で貧困マインドから抜け出す

親の貧困が子に連鎖することは珍しいことではありません。どうすればこの負の連鎖を断ち切り、子は親の貧困マインドから脱却できるかを考えてみましょう。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

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お金をうまく扱えない親に育てられた子は、お金で苦労しがち

幼少期の親との関わりは、子どもの精神の発育に大きな影響を与えます。たとえば、子を親の道具として支配したり、ストレスのはけ口に利用したり、自分の期待を子に押し付け代理戦争をさせたり、過干渉やネグレクト、はたまた虐待するような、いわゆる「毒親」と呼ばれる人がいます。毒親は子を洗脳支配し、子が自分で考える機会を奪います。
 
そうやって思考力を奪われて育った子は、他人との距離をうまくとれないなど人間関係でつまずきやすく、再び自分の子にも虐待同然の行為を働くなど、負の連鎖が指摘されています。
親の貧困が子どもに連鎖する?

親の貧困が子どもに連鎖する?


そしてこれは経済的にも同様で、お金をうまく扱えない親に育てられた子もやはりお金で苦労しがちで、貧困の再生産が繰り返されることは珍しいことではありません。

では、どうすればこの負の連鎖を断ち切り、子は親の貧困マインドから脱却できるか。

まずは親元を離れて、自立することです。親の価値観の影響を最小限に食い止めるためには、家を出て暮らし、親とのコンタクトも控えることです。

たくさん勉強や読書をすることで貧困を脱出する

貧困から抜け出すための方法とは、結論からいうと、勉強と読書です。「自分には無理」と思うかもしれませんが、まずは本人の意識変革と行動変容が欠かせないのです。

親が貧困である人は、まずはたくさん勉強して進学しましょう。学校の勉強とは、実生活でさまざまな問題に直面したとき、自分が持っている知識と思考の枠組みを活用・応用し、解決できる思考回路を作るためです。

「実生活で使えない学校の勉強なんて何の役にも立たない」という人がいますが、先に述べたとおり、学校の勉強は、実生活で役に立つ知識を身に付けるためではなく、頭脳を鍛えることが目的です。優秀な人はたいてい高学歴なのを見ればわかりますが、ここを誤解している人は少なくないようです。

すでに学校を卒業している人なら、たくさんの本を読むことです。

ただし問題は、貧困層ほど本を読まないという点と、お金に困る人は固定観念が強固で自分の考え以外の主義主張を頑なに拒否する傾向がある点です。

スマホで短い文章しか読まないので、数万字という書籍を著者の主張と格闘しながら読み通すという知的体力がないのかもしれません。SNSなどで論理構成が不要な文章しか書かないから、著者の考えを自分に応用できるようチューニングする知的編集力が育っていないのかもしれません。長い文章に慣れていない人は、まずは、短い、読みやすい本から読んでみることをおすすめします。
 

お金が稼げる人は、「そういう考えもある」と多様性を許容できる

お金を稼げる人とは「そういう考えもある」「自分の考えとは違う人もいる」と多様性を許容します。(これを認知的複雑性が高いという)一方で貧困な人ほど認知的複雑性が低く、「自分が正しく、相手が間違っている」「おまえの言うことはおかしい」などと自分の考えにしがみついたり、「そんなの無理」「あの人は特殊だ」と自分ができない理由を徹底的に曲げない傾向があります。

貧困脱出のためには、認知的複雑性を上げることが大事であり、認知的複雑性の高さとは勉強や読書を通して身につくものです。ぜひ今日から本を手にとってみてください。

ちなみに認知的複雑性が高い・低いを自覚できるタイミングとはあなたが「イラっとしたとき」です。これは自分の正義を相手が実現していないときに起こるのですが、その正義は固定観念である可能性が高いのです。SNSなどでの炎上は、たいていこの認知的複雑性が低いために起きるのです。
 

貧困から抜け出せない人に必要なのは、戦略的なキャリア形成

ちょっと話がそれますが、現在の政権は、貧困対策として住民税非課税世帯など低所得世帯や生活困窮世帯に現金を給付するとか、物価高対策で電気代ガス代を補填するなどというバラマキを繰り返しています(それで財源が不足し防衛費のための増税とか消費税率も上げなきゃいけないとか、もはや愚かとしか思えませんが)。

むろん一時的にはそれも必要なのでしょうが、お金は使えばなくなり再び困窮するだけで、根本的な解決にはならない。

むしろ「もらえる」と思った瞬間に人は創意工夫をやめますから、所得が低いからと無条件にお金を配ることは人間の知能を低下させ、かえって毒になるような気もします。

病気やケガ、家族の介護などやむを得ない事情で十分に働けないといった人はともかく、貧困から抜け出せない一般の人に必要なのは、たとえば戦略的なキャリア形成の考え方や、お金を生み出す技術の伝授ではないでしょうか。

つまり、「飢えた人に魚を与えても食べてしまえば再び飢えるが、魚の捕り方を教えれば食うに困らなくなる」という有名な諺(ことわざ)を思い出しましょう。

困窮世帯に現金を給付するなら、事業性融資の審査で事業計画書が求められるように、たとえば家計とキャリアの再建計画書を出させて実施状況をチェックするぐらいのことをしなければ、いつまで経っても給付や補助に依存し国家財政を圧迫させることになりかねません。

しかし悲しいかな、いまの諸制度は貧困層に手厚く(子育て・教育関連の助成の多くは所得制限がある)、さらにバラマキは思考力も行動力も問われないため、貧しい人たちが自ら貧困から抜け出す機会(自分の頭で考え、挑戦し、試行錯誤する意欲)を奪っているような印象です。

貧しい親がいる人は、自ら意志を持ち、親の貧しい価値観から脱却しなければならない。

そもそも親はなぜ貧しいのか? 貧困に陥っている親の思考パターンと行動パターンを分析し、望ましい思考パターンと行動パターンを取り入れていかなければならない。貧困の連鎖を自分の代で断ち切り、次の世代を発展させようという意志が必要です。

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