夫の浮気が発覚したら? 妻たちの本音
夫の浮気が発覚した場合、あなたならどうしますか?感情的には「即、離婚!」となったとしても、経済的なことや子どものこと、世間体や離婚後の生活など、さまざまな事情を考えるとなかなかそうもいかないもの。「心から許したわけではないけれど、今は一緒に暮らすしかない」という道を選ぶのも現実的な選択です。
実際、私のところに寄せられる夫婦問題の相談でも、「夫が浮気をしたので別れたい」という案件も多い一方、「夫が浮気をしているが離婚はしたくない」という妻の本音もよく聞きます。
佐々木希さん 写真:Pasya/アフロ
などという困惑のコメントが目立ったのも事実。その背景には、かつてメディアをにぎわせた渡部さんの“多目的トイレ不倫”があるからでしょう。「え……? “例の事件”があった後で二人目をつくろうとしたのか……」
「自分だったら無理かもしれないな」
「サレ妻」が修復を決断する3つの理由
夫の浮気が発覚した「サレ妻」が、離婚ではなく修復を決断し、なおかつ浮気夫と子どもをつくろうと考える理由はおもに3パターンあります。■パターン1「結婚生活を続けたいから」
「子どもがいれば結婚生活が継続できるのではないか」と考えるパターンです。
夫のことはもう昔ほど好きではないものの別れるには勇気がいるし、抵抗があるという心理を探っていくと「なんだかんだ理由をつけるものの、実はまだ離婚したくない」という本音に行き当たるのではないでしょうか。
とくに、すでに子どもがいて、その子が生まれたばかりのころの夫は妻にも優しくて家庭も円満だったという記憶がある場合、「ふたたび子どもが誕生すれば、当時のようにまた夫が自分に愛情を注いでくれるかもしれない」と期待することもあるでしょう。
■パターン2「夫に家庭を大切にしてほしいから」
「子どもをつくれば、もっと家庭を省みてくれるようになるはず」と考えるパターンです。
子どもが生まれれば“よきパパ”として夫が目覚め、それをきっかけに“よき夫”に生まれ変わるのではないか、と夫の変化を願う妻もいます。実際、それまでは浮気をしたり、誘惑に弱かったりする夫も、子どもが誕生することで、夫に家庭人としての自覚が芽生えるケースもあります。
ただし、夫への愛情を失っている場合、やがて子どもの成長とともに「夫のことはどうでもいいけれど、子どものことは可愛い」という思いになっていくこともあります。
■パターン3「今後、夫の浮気を防ぎたいから」
「子どもがいれば、ほかの女性は近寄ってこないだろう」と考えるパターンです。
とくに、2人、3人と複数の子どもがいる場合、一般的には「夫婦関係は円満に違いない」ととらえられることも多いもの。妻のほうも、「万が一、夫が浮気をしようと思っても、相手の女性のほうが『そんな円満な家庭に自分が割って入ることはできない』と考えて身を引くだろう」と思うのです。
もちろん、幼い子どもがいるからといって、必ずしも浮気の抑止力になるとは限りません。ですが、「なんだかんだいって、結局は“仲良し家族”です」というアピールにはなるでしょう。
自分の選択に「後悔はない」と最後に言えるか?
子育てがひと段落して、夫婦二人の時間が長くなった時までずっと円満でいられるかどうかはわかりません。ただ、せっかく「離婚はしない。修復の方向で頑張ってみよう」と決めたなら、自分が幸せになるために努力するのは大切ですし、たとえ結果がどうなろうとその経験はムダにはなりません。
「私がここまで頑張ったことに、決して後悔はない」といえるかどうか。それがその人の人生の満足度と幸福度を高める要素になるのは間違いないでしょう。