1.「水からゆでるのか、お湯からゆでるのか」に注意
ゆで卵に関して一番多い疑問は「水からゆでるのか、お湯からゆでるのか」という問題です。固ゆで卵を作りたいのであれば、水からゆでてもお湯からゆでても問題ありません。とろとろ卵や半熟卵を作りたいのであれば、お湯の中に入れてゆでることをおすすめします。理由は、水からゆでるとお湯になるまでの時間が計測しづらいからです。100度で沸騰するまでの温度の上昇の仕方は、鍋の厚みや水の量によって変わってきます。その時間と温度を把握できないため、とろとろのゆで卵や半熟に仕上げるのが難しくなってしまうのです。
しかし水からゆでたほうが冷蔵庫に入っていた卵との温度差が少なくなるため、割れづらいという利点があります。
2.「穴」をあけて殻をむきやすくする
卵に針で穴を開けておくと、中に少量の水が入って膜をつくり、ゆで卵ができあがったときに殻をむきやすくなります。画鋲などで穴を開けるのもいいですが、100円ショップに売っている専用のグッズを使ったほうが楽にできます。
3.「お酢」を入れてゆで卵を割れづらくする
温度差が激しいと、お湯に入れた瞬間に卵にヒビが入ってしまうことがあります。万が一割れたりヒビが入ったときのために、お酢大さじ1程度を入れておくと、卵が固まり流出しづらくなります。 またお湯の中に卵を入れるときは、お玉などを使いそっと入れるようにすると割れづらくなります。4. 卵の黄身が中央にくるようにかきまぜる
沸騰したお湯に卵を入れて放置してしまうと、卵の黄身の位置が偏ってしまいがちです。お湯の中に卵を入れたら、最初の1分程度はゆっくり全体をかき混ぜて、卵の黄身が中央にくるようにしましょう。5. 殻をむく前に「氷水」で卵を冷やす
ゆで終わった卵は、すぐに氷水の中に入れて完全に冷やすようにします。目安は15分から20分程度。ゆで卵を氷水(冷水)で冷やす理由は、大きく2つ。1つ目は余熱で卵にさらに熱が入らないようにするためです。せっかく時間を計って半熟にしても、余熱があると固ゆで卵になってしまいます。そしてもう1つの理由は、卵の殻を剥きやすくするためです。熱々だったゆで卵が氷水で急激に冷やされることによって、卵の内側の水蒸気が水となって溜まり、殻と卵が離れやすくなるのです。
6. 好みの固さになるゆで時間を覚えておく
半熟、とろとろ、固ゆで卵のそれぞれのゆで時間は?
Mサイズの卵をゆでた時間は、画像左側から次の通り。
- 流れ出るゆで卵……沸騰してから6分
- とろとろゆで卵……沸騰してから6分半
- 半熟卵……沸騰してから8分
- 固ゆで卵……沸騰してから11分